新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年3月・4月に実施を予定していたTOEICの公開テストが中止となりました。自身の英語力をチェックするためや、就職活動・転職活動に備え、TOEICの受験を予定していた方も多いのではないでしょうか?
ちなみに2020年4月9日現在、5月に予定しているTOEIC公開テストの実施は不明。公式サイトによると、新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、中止になる場合があるとしています。
そこで今回は、試験会場へ足を運ぶ必要がなく、自分の都合に合わせて試験が受けられる「オンライン受験」に対応したおすすめの英語資格をご紹介します。
TOEICの代わりに何か英語資格を取得したいと考えている方や、自宅で過ごす時間を利用して英語を勉強し、定期的にレベルをチェックしたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
Memo
2020年3月・4月のTOEICを申し込んでいた場合、受験料はどうなる?
今回、中止となった2020年3月・4月のTOEICに申し込んでいた場合、受験料は、「今後実施予定のTOEICに振替」または「返金」という形での対応になります。
今後実施予定のTOEICに振替
例)2020年4月12日(日)のTOEIC L&R テストの場合
2020年6月実施テスト(第251回)~2021年5月実施テスト(第261回)の間の試験回に振替可(※振替受験の案内は4月下旬にメールまたは書面にて通知予定)
返金
2020年4月13日(月)10:00までに「TOEIC Program対応受付フォーム」から申し込み
TOEICの代わりにオンラインで受験できるおすすめの英語資格3選
CASEC(キャセック) 公式サイトへ行く
受験料(税込) | 3,667円 |
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測定できる英語技能 |
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試験形式 | 四肢択一、ディクテーション |
試験時間 | 約40分~50分 |
試験結果の通知 | 試験終了後すぐに通知 |
公益財団法人「日本英語検定協会(英検)」が基礎開発を行い、「教育測定研究所」が開発・運営を行う英語コミュニケーション能力判定テストのこと。
CASECでは、問題の正解数ではなく、安定して正解できる問題の難易度をスコアに換算する方法で試験結果を表示。そのため、他の英語資格と比較し、より正確に自身の英語レベルを測定することができる。
また、試験時間が約40~50分と短く、試験終了後すぐに結果がわかる点も魅力。CASECのスコアから、TOEIC L&Rスコア、英検級の目安が算出できる点もチェックしておきたい。
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- CASEC(キャセック)の対策と勉強法
VERSANT(ヴァーサント) 公式サイトへ行く
受験料(税込) |
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測定できる英語技能 |
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試験形式 |
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試験時間 |
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試験結果の通知 | 試験終了後すぐに通知(※自動採点) |
イギリス ロンドンに本部を置く複合企業「ピアソン」開発の高度な言語認識・自動採点システムを利用して英語力を測定する試験。国内外のグローバル企業やアメリカ国防総省など政府機関でも、英語力を測定する試験として採用されている。
VERSANTでは、実際に英語を使うシーンを想定し、「聞いた英語をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力」を測定。
試験は、「スピーキング」「ライティング」に加え、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの英語4技能を測定する「プレイスメント」の3種類を用意している。試験時間は「スピーキング」が約20分、「ライティング」が約35分、「プレイスメント」が約50分と短く、試験終了後すぐに試験結果を受け取ることが可能。
Linguaskill Business (リンガスキルビジネス) ※旧BULATS(ブラッツ) 公式サイトへ行く
受験料(税込) |
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測定できる英語技能 |
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試験形式 |
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試験時間 |
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試験結果の通知 | 試験実施後、3営業日以内にTest Reportを発送(※全試験共通) |
公益財団法人「日本英語検定協会」とケンブリッジ大学英語検定機構が開発・運営を行う、ビジネスの場で求められる英語でのコミュニケーションスキルを評価するテスト。これまでに欧州や東南アジア、中国など50カ国の企業や団体で、採用や人材育成の際に活用されている。
出題内容は、「職務内容の説明」や「問い合わせ・クレーム対応」など、ビジネスに特化した内容。
試験は、「Speakingテスト」「Writingテスト」「Reading & Listeningテスト」の3種類を用意している。ビジネス英語を身につけたいと考えている人であれば、ぜひチェックしておきたい英語資格の一つ。
数ある英語資格の中には、オンラインでの受験に対応しているものがあります。
オンラインであれば、試験会場に足を運ぶ必要がなく、自宅にいながらにして受験することが可能。また、自分の都合に合わせて、好きな時間に受験できる点も魅力でしょう。
自身の英語力をチェックするためや、就職や転職に備えて英語資格の受験を考えている人は、オンラインで受けられる英語資格の受験も検討してみてはいかがでしょうか?
Column
2020年4月からTOEICのIPテストがオンラインで受験可能に
2020年4月から、TOEICのIPテスト(※企業・学校などでの団体受験)がオンラインでの受験に対応しています。
ちなみに、オンラインでの受験に対応しているのは、「TOEIC L&R」「TOEIC S&W」「TOEIC Bridge L&R」の3試験。いずれの試験も受験料金は4,320円(税込)です。
なかでも注目したいのは、TOEIC L&Rの試験時間。通常約2時間の試験時間が、オンライン受験の場合、約1時間と半分の時間で受験することが可能です。また、オンライン受験の場合、試験終了後、すぐに試験結果を知れるのも嬉しいポイント。
TOEICのIPテストを受験することが多い人は、2020年4月以降、オンラインでの受験ができる点もチェックしておきましょう。