TOEIC(※)の勉強をしている人の中には、スコア700点台、800点台を取得し、もう一段階上のレベルである「900点越え」を目指している方も多いはず。
そこで、今回の本気の英会話の特集では、TOEIC900点越えのスコアを取得するための勉強法をピックアップ。TOEIC900点越えの難易度やレベル、必要な勉強時間について解説し、おすすめの参考書や教材、学習アプリもご紹介します。
また、「一人ではTOEICの勉強が上手く進まない」、「スコアが伸び悩んでいる・・・」という方向けに、TOEICのプロから学習指導を受けられるTOEIC対策に特化した英語コーチングについての情報も。
TOEIC900点越えを目指している方はぜひ最後までチェックしてみてください!
※本特集で用いる「TOEIC」とは、「TOEIC® Listening & Reading Test」を示しています。
効率重視でTOEIC900点越えを目指す人におすすめ
STRAIL(ストレイル) 公式サイトへ行く
料金(税込) |
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オンライン 対応
通学 対応 (新宿、銀座、恵比寿、梅田)
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無料体験 | 有り ※無料体験授業/「英語力診断シート」プレゼント |
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ベネッセグループの英語コーチング。言語習得の科学「第二言語習得研究」に基づいた質の高い学習コンサルティングに定評があり、効率よく英語力を伸ばせると、数ある英語コーチングのなかでも人気を集めている。
STRAIL(ストレイル)では、TOEIC対策に特化したコースとして、「TOEIC®L&R TESTコース」を提供。専属コンサルタントによる学習コンサルティングや、オリジナル教材を使ったトレーニング等を通して、目標スコアの取得に必要な英語力を身につける。ちなみにSTRAILでは、短時間で、いかに効率よく英語力を伸ばすかを重視。毎日1時間の学習でも、しっかりと効果が出せるカリキュラムになっている点も大きな魅力といえるだろう。
料金は、3か月33万6,600円 (税込)。1か月あたり11万2,200円(税込)とリーズナブルな料金を実現している。また、東京・大阪のスタジオへの通学に加え、オンラインでの受講にも対応。
効率重視でTOEIC900点以上を目指す人であれば、STRAILはぜひ候補に入れておきたい。
Memo
STRAILには上級者向けの教材も充実
STRAILでは2022年6月に教材を大幅に改訂し、上級者向けの教材を拡充。例えば、アセスメントテストにReproduction、Repeating、Summarizingのパートが追加され、上級者に対しても、英語の課題を細かいところまで発見でき、しっかりと英語力を伸ばせるようになっています。 上級者向けの教材が充実しており、よりハイレベルな英語が身につけられる点も、STRAILの大きな魅力の一つです。
TOEIC900点以上を取得するメリットとは?
TOEIC900点以上を取得するメリットは、ずばり「ハイレベルで実践的な英語力の証明」です。
TOEICで900点以上のスコアがあれば、英語のリスニングとリーディングに関して高いレベルの処理能力を持ち、実践で活かせるレベルだと言えます。
そのため、TOEIC900点以上を持っていることで、留学や就職・転職、昇進等において、幅広く評価されることは間違いありません。
一方で、TOEIC(TOEIC® Listening & Reading Test)には、スピーキングやライティングの試験が含まれていないため、「TOEIC900点越えのスコアを取得していれば、必ずしも英語が自由に使いこなせる」というわけではない点に注意が必要です。
ただ、TOEIC900点越えのスコアを取得する過程で、スピーキングやライティングのスキルアップに繋がる土台は高いレベルで身に付きます。より実践的な英語力を養いたい場合も、TOEIC900点越えを実現できる英語力を身につけることは、大きなメリットがあります。
TOEIC900点越えを目指す勉強法とは?おすすめの参考書・教材も紹介
TOEICで900点越えを目指すには、スコア800点までの勉強とは異なり、よりハイレベルで緻密な対策が必要となります。
TOEIC900点越えを目指す際の勉強は、大きく「スコアアップのための勉強」と「ミスをしないための訓練」の2種類。TOEICで900点越えを目指すには、英語力はもちろん、TOEICテストを攻略する技術(テクニック)も必要です。さらに、実力を充分にアップした上で、試験での失点を防ぐための訓練も行うことが、900点越えのスコア取得に繋がります。
以下では、TOEIC900点越えを目指すための勉強法を「準備段階→スコアアップのための勉強→ミスをしないための訓練」の順に解説。また、おすすめの学習アプリや参考書、教材等もピックアップしています。
TOEIC900点越えを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください!
①準備段階
〈大前提〉TOEIC700点台~800点台前半のスコアが手堅い状態にする
TOEIC900点以上を目指している場合、前提として、700点台~800点台前半までスコアを引き上げておく必要があります。
TOEICのスコアが700点未満の場合は、まずは700点越えを目指し、基本の英語力をしっかりと身につけましょう。
TOEICのスコア結果「Abilities Measured」で自己分析を徹底
TOEICで900点越えを目指すには、自分の弱点を明確に把握したうえで、徹底した対策を行う必要があります。その際、やみくもに全体のスコアを上げようとするのではなく、自分の弱点をしっかりと把握し、強化することが重要です。
以前受験したTOEICのスコアシート(※特に「Abilities Measured」の部分)を見ながら、自分がリスニングセクション・リーディングセクションのどのパートに弱いのかをしっかりと把握しましょう。
Pickup
現時点の実力を計測し、効率よくレベルアップしたい方におすすめ
「Santa」は、AIを搭載し、3億件以上の学習データをもとに、予測スコアを診断してくれるTOEIC対策アプリ。学習者が問題を解くと、パートごとの習熟度や弱点をAIが分析し、最適なカリキュラムを構築。短期集中で効率よくTOEICのスコアアップができる。
Santaは、ユーザー分析の精度が高く、簡単にパート別に自分の弱点を把握できるため、「現在の実力を知りたい方」、「TOEICを受験したことがない方」におすすめ。
②スコアアップのための勉強
TOEICで900点越えのスコアを取得するためには、90%以上の問題を正答する必要があります。90%以上正答するためには、スコアの底上げを徹底することが必須。自分の最低ライン(=調子が悪い時のスコア)を800点台後半に設定し、まずはそのラインをしっかりとクリアできるようになるまで、自分の弱点に沿った学習を行います。
800点台後半を手堅く押さえられるようになった段階で、さらに高難易度の問題に取り組み、精度を上げていきましょう。
スコアを伸ばすためには、以下の3つのポイントを押さえて学習を進めるのがおすすめです。
リスニングセクションを満点レベルに引き上げる
TOEIC900点越えを目指すには、90%以上の正答率が必須。ただ、リスニングセクションとリーディングセクション両方でそれを実現するのは至難の業です。TOEIC公式サイトのスコア分布からも分かる通り、例年リーディングセクションの平均点の方がかなり低く、難易度の高さが伺えます。
そのため、TOEIC900点以上を取るためには、リスニングセクションに注力し、満点レベルを目指すことが重要なポイントです。
リスニングセクションを満点レベルに引き上げるには、シャドーイングとディクテーションを徹底するのがおすすめ。シャドーイングとディクテーションを徹底することで、英語を英語のまま理解する力が身に付き、リスニングの精度や問題を解くスピードが格段にアップします。
また、リスニングセクションの対策は、毎日の地道な積み重ねが大切。アプリや音声教材を活用し、通勤や通学等の隙間時間に毎日取り組むのがおすすめです。
リスニング対策におすすめのTOEIC対策アプリ
スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース(ベーシックプラン) 公式サイトへ行く
料金(税込) |
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受講スタイル | オンライン |
無料体験 | 有り(※7日間) |
おすすめポイント |
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「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」は、リスニング、リーディング(文法、長文問題)、単語等、TOEIC L&Rテストの全対策ができるTOEIC対策アプリ。
なかでも、リスニング対策に定評があり、シャドーイングとディクテーションを通して、しっかりとスコアアップが期待できる。また、リスニング対策以外にも、TOEICテスト20回分相当の演習問題や、人気のカリスマ講師・関正生先生による解説授業動画の視聴、レベル別単語クイズ等が利用でき、TOEIC L&Rテストの全対策をおこなうことが可能。さらに、演習問題や解説授業は1回3分~5分のショートレッスンとなっており、ちょっとした隙間時間を利用して手軽にTOEICの勉強ができる。
ベーシックプランは月額3,278円(税込)とリーズナブル。「日常英会話コース」が無料で利用できる点もチェックしておきたい。
ちなみに、「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」では、「パーソナルコーチプラン」も用意。専属のパーソナルコーチが受講者に合わせてオリジナルの学習プランを作成し、学習進捗を徹底サポートしてくれるので、スコアが伸び悩んでいる方や、勉強が思うように継続できない方は上手く活用すると良いだろう。
リーディングセクションは高難度問題の演習を徹底する
リーディングセクションは、「スピード勝負」とも言われており、大量の英文を効率よく処理する能力が求められます。特に900点越えを目指す場合は、その精度も問われるため、問題処理スピードに加え、高いレベルの文法理解力や読解力が必須。
テクニックを押さえながら、ハイスピードで問題を処理することに慣れるためにも、通常のテキストではなく、実践的かつ解きごたえのある問題が数多く収録されている問題集や、難易度の高い問題が収録されている問題集を利用し、しっかりと対策することが大切です。
リーディング対策におすすめの問題集・参考書
TOEIC900点台向けの頻出単語を網羅する
TOEIC900点越えには、語彙力も必須です。ただし、やみくもに語彙力を増やしても効率が悪く、TOEIC対策としては意味がない場合も。単語を覚える際は、TOEICに対応した単語帳を利用しましょう。模擬試験で登場した未知の単語をリスト化するのもおすすめです。
また、レベル(目標スコア)によって覚えるべき目安の単語数も異なっています。900点越えを目指し、単語帳を新たに購入する場合は、必ず900点レベルの難易度の高い単語まで掲載されているものを選びましょう。
TOEICの頻出単語や頻出表現をしっかりと覚えることで、リスニングやリーディングのスコアも着実に上がります。毎日暗記に勤め、語彙力を増やしましょう。
単語対策におすすめの単語帳
③ミスをしないための訓練
TOEIC900点以上のスコアを取得するためには、「どれだけミスを減らせるか」も鍵となります。そのため、英語力をアップさせる勉強と同時に、「ミスをしないための訓練」を積むことが大切。
具体的には、自分で模擬試験を何度も行うことです。ただし、単に模擬試験を解くだけでは意味がありません。できるだけ本番に近い環境で、しっかりと時間を測りながら取り組み、回数を重ねることが重要です。
模擬試験を解く際には、以下の3つのポイントを意識しながら取り組みましょう。
ちなみに、英語力を底上げするための日々の勉強は、隙間時間を活用して進めても問題ありませんが、模擬試験は別。「リスニングのみ」や「リーディングのみ」、「Part5とPart6のみ」等、細切れに取り組むのはあまり意味がありません。
模擬試験は、TOEICの本番試験での時間配分の感覚や集中力を身につけるための訓練でもあります。週末や休日などにまとまった時間を取り、しっかりと取り組みましょう。
TOEICの出題形式・パターンに慣れる
TOEICは、テストの出題形式が決まっています。大きく「リスニングセクション」と「リーディングセクション」の2部に分かれており、さらに各セクションはパート(大問)別に問題が分かれています。
試験時間は、「リスニングセクション」が45分間で全100問、「リーディングセクション」が75分間で全100問です。試験時間と問題数から分かる通り、1問に割ける時間がかなり短いため、TOEICでは出題形式をあらかじめ把握し、慣れておくことが非常に重要です。
〈TOEICテストの形式・構成〉
リスニングセクション (45分間・100問) |
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リーディングセクション (75分間・100問) |
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また、TOEICの場合、出題される設問にパターンがあります。設問のパターンにある程度慣れ、解き方のコツを押さえることで、問題を解くスピードも各段にアップするため、問題演習の数をこなすことが重要なのです。
タイムマネジメント能力を身につける
模擬試験を解く際は、本番と同様の環境を用意し、厳密に時間を測って取り組みましょう。全体の試験時間だけでなく、各パートにかかった時間をストップウォッチやタイマーで記録しておくことも大切です。
TOEICは、短時間に大量の問題を解く、「問題処理能力」が必要とされる試験。そのため、問題を解きながらタイムマネジメントをしっかりと行うことが高得点への鍵となります。
答えがわかっていても、「最後のパートで時間切れになってしまい、回答できなかった・・・」というのはTOEICでよくある話です。900点越えを目指すには、問題を最後まで余裕を持って解き終わるのは必須条件。時には問題を取捨選択し、時間内に最後まで解き終わるスキルを身に付けましょう。
また、タイムマネジメント能力が身に付くと、どのパートにどれくらい時間をかけてよいか、自分なりの時間配分が見えてきます。
ちなみに、パートごとの時間配分は、個人の実力や、得意不得意のジャンル等によって大きく異なります。参考書や有名講師のコメント、解説本などを参考に、目安としての時間配分を見積もる分には問題ありませんが、模擬試験を通して自分にとっての最適な時間配分を見つけることが重要です。目安の時間に囚われすぎず、自分にあった時間配分を見つけましょう。
マークテクニックを磨く
TOEICは、問題用紙への書き込みは禁止です。
例えば、リスニングセクションのPart3やPart4では、音声がストップするタイミングがないため、基本的に聞きながら回答をする必要がありますが、その際に問題用紙に回答をメモすることはできません。また、リーディングセクションでは、問題文に下線を引く、内容のメモを取る等も禁止されています。このように、問題用紙に仮書きやマークができず、マークシートに直接記入していくことが求められるため、マークテクニックも必要です。
TOEICの回答方法とマークシートの記入に慣れていると、それだけで試験に余裕が生まれます。TOEIC900点越えを目指す場合は、「ミスをしない」ことも重要なポイントとなるため、模擬試験を通してしっかりとマークテクニックを身につけることも大切です。
TOEIC900点越えを本気で目指す!おすすめの英語コーチングは?
TOEIC900点越えは、しっかりと対策をすれば不可能ではありません。ただ、自力で英語学習を進め、TOEICで900点以上のスコアを取るのは、強い意志を持って勉強を継続しない限り、至難の業です。
そのため、効率的に勉強したいと考えている方や、「自分だけではモチベーションを保てない・・・」「スコアが伸び悩んでいる」等の場合には、英語コーチングを活用し、TOEICのプロから指導を受けながら学習を進めるのもおすすめです。
また、留学や海外赴任、昇進のため、「3か月後までにTOEIC900点以上を取得しなければならない」等、期限が迫っている場合もコーチングを利用するのが良いでしょう。TOEIC対策ができる英語コーチングでは、受講生の現在の実力から目標スコアまでを逆算し、しっかりと実力アップができるよう綿密な学習プランを作成してくれます。
TOEIC900点越えを目指す!おすすめの英語コーチング
スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST対策コース(パーソナルコーチプラン) 公式サイトへ行く
学習期間・料金(税込) |
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受講スタイル | オンライン |
無料体験 | 有り(※7日間) |
おすすめポイント |
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リクルートが提供する、専属のコンサルタント(担当コーチ)による学習サポートが受けられるTOEIC対策に特化した英語コーチング。専属コンサルタントが受講生のレベルや学習目標に応じて、オリジナルの学習プランを作成し、日々の学習をチャットでサポートしてくれる。学習進捗に応じて、学習効果を上げるためのアドバイスや、学習時間の調整を行ってくれるのも魅力。さらに、日々の学習で生じた疑問や、学習を進めていくうえでの悩みも相談できる。全プログラムがオンラインで完結し、教室やスタジオへの通学が不要な点もメリットだろう。
また、料金の安さも特徴の一つ。一般的な英語コーチングの場合、1か月あたりの料金が15万円~20万円程度なのに対し、「スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン」の場合、3か月プログラムは7万4,800円(税込)、6か月プログラムが10万7,800円(税込)。12か月分割払いにも対応しており、上手く活用すれば、少ない負担でサービスを利用することができる。
「英語コーチングはややハードルが高いが、プロによる学習サポートは受けてみたい・・・」と考えている人や、900点以上を目指しているもののスコアが伸び悩んでいる人、TOEICの勉強に挫折してしまった人におすすめのサービス。
まとめ
数ある英語試験の中でも、TOEICは勉強の成果がスコアに反映されやすく、綿密に取り組んだ分だけ結果が出ます。TOEIC900点以上は、確かにハイレベルではありますが、すでに700点以上を取得している方であれば、しっかりと対策をし、スコアを着実に上げていくことで達成できるスコアです。
TOEICで900点越えを目指すには、語彙や文法、リスニング力・リーディング力を偏りなく身につけ、英語力を底上げした上で、「ミス(失点)をしない」ための訓練を積むことが重要なポイント。
TOEIC900点越えを目指している方は、ハイスコアを取得するためのポイントを押さえ、勉強の参考にしてみてください!