「フィリピン」で英語の勉強? フィリピン留学が人気を集める理由
フィリピン留学の魅力
英語を学ぶための語学留学というと、アメリカやイギリス、カナダなど、欧米の国が一般的ですが、ここ数年、英語を勉強するためにフィリピンへ留学する人が増えています。
理由は大きく2つ。まず1点目は、欧米留学と比較した際の圧倒的な費用の安さです。ここ数年の円安で、留学にかかる費用が高騰していますが、フィリピンは物価・人件費が安いため、欧米の半分以下の費用で留学を実現することができます。
さらにフィリピンの語学学校は、マンツーマンレッスンの割合が高く、費用に対して充実した授業を受けられる点も大きな魅力。欧米の語学学校のほとんどは、クラス単位でレッスンを行いますが、フィリピンでは多くの語学学校がその半分以下の費用で、1日4~8時間のマンツーマンレッスンを提供しています。
また、フィリピンが人気を集めるもう1つの理由として、フィリピン人の英語力の高さが挙げられます。フィリピンでは、フィリピン語に加え英語が公用語として広く利用されており、英語力の高さは東南アジアの中でも屈指の実力を持っています。
語学学校の講師の多くは、大学を卒業したフィリピンのエリート層で、授業を全て英語で行う英語教育を小学校から受けており、その多くがネイティブレベルの英語力を所持しています。
費用対効果の高さ、フィリピン人講師の高い英語力の2点が大きな魅力となり、フィリピンを留学先として選ぶ人が増えているのです。
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英語力が高いとはいえ、本当にフィリピン人から英語を習って大丈夫かと心配になる人もいるでしょう。
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欧米留学と比較
フィリピン・アメリカ 語学学校比較
※留学期間は4週間
フィリピン・セブ島 「NILS」英語学校 |
アメリカ・ニューヨーク 「EC」ニューヨーク校 |
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授業料金 | 199,500円 | 609,000円 |
授業スタイル | マンツーマン | グループ(クラス式) |
授業時間 | 8時間×20日=160時間 | 4.5時間×20日=90時間 |
部屋 | 1人部屋 | 相部屋 |
渡航費用(往復) | 2~5万円 | 8~15万円 |
講師 | 英語教育を受けたフィリピン人 | ネイティブスピーカー |
食事代(寮以外の食費) | 約2,000円※一食100円 | 約20,000円※一食700円 |
その他雑費 | 入学金、教科書代、SSP、海外送金手数料、水道・光熱費 計37,800円 |
授業料に含まれる |
計 | 25万9,300円~28万9,300円 | 70万9,000円~82万9,000円 |
参考:留学ジャーナル
アメリカ・ニューヨークの語学学校と、セブ島の日本人資本の語学学校を比較すると、やはりフィリピン留学の方が費用・授業の面で優位性があります。
その一方で、フィリピンでの留学先を選ぶ際、安さだけを追求するのは要注意。安いイコール悪いという訳ではありませんが、安いには安いだけの理由があるケースも少なくありません。
例えば語学学校が田舎にある、寮の設備が整っていない、マンツーマンレッスンが少ない、講師の人件費を削っている(=講師の質が低い)など、理由は様々。安いプランを見つけたら、これらの点に問題がないかしっかり確認しましょう。
フィリピン留学のメリット・デメリット
フィリピン留学には、欧米留学とは異なるメリット・デメリットがあります。
フィリピン留学のメリット
- 物価が安く格安費用で留学が可能
- 日本と比較してフィリピンの物価は1/5。人件費は1/10程度で、語学学校の費用も欧米の半額以下に収まります。食事や生活必需品も安いので、食費・生活費などの留学に必要な費用を安く済ませることが可能です。
- 短期間で成果が出やすい
- 長時間のマンツーマンレッスンや、1日10時間以上授業があるスパルタプランなどが充実しており、短期間で効果を出したい人に向いています。
- 観光を楽しむことができる
- フィリピン最大のリゾート地セブ島、首都マニラには語学学校が多数あり、授業が休みになる土日には、買い物やビーチリゾートに繰り出すことが可能です。
フィリピン留学のデメリット
- 水周り、電気系統、インターネット環境などのインフラが十分整っていない
- フィリピンの語学学校はほとんどが全寮制。しかし日本の恵まれた環境と比較すると、フィリピンのインフラは整っているといえません。施設によって異なりますが、シャワーから水しか出ない、停電する、Wi-Fiがつながらないなどのトラブルが起こる事も。
- 授業外での英語学習が難しい
- 語学学校の生徒は、韓国人と日本人が大半を占めます。日本人グループで固まってしまうと、授業以外では日本語を話してしまいがちなので、要注意
- リゾートならではの誘惑が多い
- リゾート地であるセブ島、首都のマニラには遊ぶ場所が多数存在します。カジノやクラブなど夜遊びできる場所も多々あり、勉強がおろそかになってしまうことも。
- 虫が多い
- 熱帯地域かつ発展途上国のため、虫が多いです。
フィリピンは近年目覚ましい発展を遂げていますが、まだ発展途上の国です。アメリカ・イギリスなどの先進国と比較すると、物価・人件費が安いため、格安でマンツーマン授業を受けることができますが、一方でインフラが整っていないというデメリットも。
また、大都市やリゾート地にある語学学校を選択した場合、レジャーが充実している分、勉強が疎かになる生徒もいるので注意が必要です。
寮での日本語の使い方も含め、自分が英語を勉強しにきているという意識を持ち、行動することが、効果的に英語をしっかり学習する上でのポイントになります。
フィリピン留学の手続き
フィリピンの語学学校への入学申し込みは、留学エージェントを通して申し込む方法と、語学学校へ直接申し込む方法の2種類があります。
留学エージェントは現地の語学学校を紹介する留学代理店で、留学のアドバイスや、語学学校の詳細な情報を聞くことができとても便利。
しかし、留学エージェントごとに取り扱う語学学校が異なる点には注意が必要です。様々な語学学校を比較したい人は、複数の留学エージェントを活用し、自分の希望に合った語学学校を探しましょう。
また、留学エージェントを利用する方法以外でも、ベストな語学学校を選ぶ方法として、気になる語学学校を自分で探し、直接申し込むという方法があります。
フィリピンの語学学校の中には日本語のWebサイトを持ち、サイト上で入学手続きを受け付けている学校があります。様々な語学学校を検討したいという人は、留学エージェントの紹介校に加え、ネットで評価の高い語学学校を自分自身で調べてみると良いでしょう。
なお、自分で語学学校を選ぶ際は、韓国資本か日本資本かという点にも注意。韓国資本の場合、食事や寮内の言語、スタッフなどが韓国人向けになっているケースがほとんど。辛い食事が苦手という人や、スタッフに日本語が通じないと不安という人は、日本資本の学校を選ぶと安心でしょう。
留学先でのトラブルは、重大な事態を引き起こす可能性があるので、留学エージェントやネットの情報をしっかり調べ、各社を比較した上で慎重に語学学校を選びましょう。
留学エージェント
ヒューマンアカデミー フィリピン留学
おすすめポイント
- 海外留学のノウハウを持った大手資格学校のフィリピン留学
- 資格予備校を全国に展開するヒューマンアカデミーのフィリピン留学。 小規模な留学代理店が多い中、母体の信頼・安定度の面では頭一つ抜けている。 紹介校は比較的少ないが、全国30校の教室でカウンセリングを受けることができ、サポートに優れている。
フィリピン留学ドットコム
おすすめポイント
- 紹介校30以上、大手フィリピン留学エージェント
- スパルタ校からレジャー重視の学校まで、様々なフィリピン語学学校を紹介する大手留学エージェント。
セブ島・マニラ地域以外にもバコロド、イロイロ、ダバオなど8つの都市・地域の語学学校を紹介しており、都市から離れ勉強に専念したいというニーズにも対応。
カウンセリングは東京・大阪・セブ島のほか、メールでも受け付けている。
日本資本の語学学校
NILS
おすすめポイント
- フィリピン教育庁認定の語学学校
- フィリピンの教育庁TESDAから認定を受けた語学学校。リゾート地として有名なセブ市内に位置しており、大きなショッピングモールやスーパーマーケットなど、ショッピング施設が徒歩圏内にあり便利。
短期間で成果を挙げるスパルタプランや、親子留学プラン、ホテル滞在プランなど、様々なプランを用意しており、選択肢の豊富さが特徴。
CROSS×ROAD
おすすめポイント
- 少人数のアットホームな語学学校
- 世界一周の経験がある日本人夫妻が経営するアットホームな語学学校。
カウンセリングを元にオリジナルの授業カリキュラムを作成するなど、一人ひとりに決め細やかな学習サポートを行っている。