はじめに
数ある英語コーチングの中でもトップクラスの人気を獲得しているENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)が、2018年12月から新サービス「EGNLISH COMPANY THE CONSULTANT(イングリッシュカンパニー ザ・コンサルタント)」の提供を開始。2020年4月にはサービスの名称を『STRAIL(ストレイル)』に改め、再スタートを切りました。
本サービスは、専属コンサルタントによる週2回のマンツーマントレーニングが中心の従来までのサービスとは異なり、英語学習のコンサルティングに特化することで、月額料金を大幅ダウン。
英語コーチングに興味はあるものの、料金が高すぎて難しいという方でも受講しやすいサービスとして、評判を呼んでいます。
今回の本気の英会話の特集は、編集部がSTRAIL(ストレイル)を実際に体験。STRAIL新宿スタジオに足を運び、そのサービスを体験してきました。
STRAILのサービスの特徴や、実際に体験した内容を踏まえ、この評判のサービスを利用価値や、どのような方に向いているサービスなのかを本音でレビューします。
英語コーチング「ENGLISH COMPANY」とは?
ENGLISH COMPANYは、大学受験予備校を母体とする教育ベンチャー「スタディーハッカー」が運営する英語コーチング(英語パーソナルジム)。母語以外の言語の習得過程などを科学的に解明する「第二言語習得研究」の知見をベースとした学習メソッドを採用しており、短期集中型のトレーニングで効率よく英語力を伸ばせると人気を集めている。パーソナルトレーナー(専属コンサルタント)の質の高さも大きな魅力。
- 調査人:まいまい
- 英検2級取得。社会人になってから3か月間カナダへの留学経験あり。日常英会話が何とかできるレベル。海外のアートや建築、雑貨等に興味があり、現地で困らない英語力を身につけたいと思っている。
STRAIL(ストレイル)の基本データ
STRAIL 公式サイトへ行く
料金(税込) |
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学習期間 | 3か月間 ※受講延長可 |
コース | ビジネス英語コース、TOEIC®L&R TESTコース、初級者コース |
スタジオ |
4か所(2024年10月現在) …新宿、銀座、恵比寿、梅田
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サービスの特徴 |
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STRAILを体験 その1 新宿スタジオの雰囲気
今回、STRAILのサービスを体験するにあたり、STRAIL新宿スタジオへと足を運びました。スタジオがあるのは、JR新宿駅南口から徒歩3分ほどの場所にあるビル。駅直結ではないものの、駅近のビルにスタジオがあるので、新宿駅を利用することが多い人にとって、通いやすい立地と言えるでしょう。
エレベーターで2階へ行き、扉が開くと、目の前にSTRAILの受付が。その奥には、海外の図書館をイメージした、クラシカルで落ち着いた雰囲気の自習スペースが広がっていました。新宿駅の近くでありながら、スタジオ内は静かで、集中して英語の勉強に取り組めそうな空間です。
自習スペース内の席数は全部で30。隣の席との距離や、机の奥行きが広く、一人分の学習スペースは大きめです。
スタジオは毎日10:00から22:00まで開校しており、この時間内であれば、受講生は受講期間中、自由にスタジオ内で自習することが可能です。素晴らしい学習環境が整っているため、STRAILを受講する際は、どんどん活用すべきでしょう。
Attention!
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況等により、自習スペースの利用に関しては変更の可能性があります。最新の情報はスタジオにお問合せください。
STRAILを体験 その2 コンサルティングを体験
STRAILでは、週1回(60分)、専属コンサルタントによる対面のコンサルティングを受けることができ、これがサービスの大きな特徴になっています。
今回は、実際のコンサルティングを一部体験してきました。
コンサルティングは、自習スペースの隣にある個室にて行います。個室も自習スペース同様、落ち着いた雰囲気のおしゃれな作り。がっしりした豪華な椅子が印象的です。
コンサルティングは、「アセスメント」と「コンサルティング」の2本立て。
「アセスメント」で受講生の英語学習における現状の課題を発見し、「コンサルティング」で課題解決のための学習方法の提案や、学習の進捗状況の確認等を行います。
アセスメントを体験~速読リーディング~
今回は、課題発見のアセスメントとして、初回コンサルティング時に実施する「速読リーディング」を体験しました。
この「速読リーディング」とは、脳内で英文の意味を処理するスピードを上げ、英文を速く読めるようにするトレーニングのこと。「リーディング」とありますが、音声も使用してトレーニングを行うため、リーディング力はもちろん、リスニング力を鍛えることも可能です。
ちなみに、この速読リーディングは、英語コーチング「ENGLISH COMPANY」でもメインで行っているトレーニングでもあります。
速読リーディングでは、TOEICの音声(30~40秒程度のもの)を使用し、以下の7ステップでトレーニングを行いました。
Step1 | 音声を聞き(※メモは取らない)、聞き取れた内容を日本語で説明する |
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Step2 | 言語化(どのような英語で表すか) |
Step3 | 再度音声を聞き、聞き取れた内容を日本語で説明する |
Step4 | 英文を黙読し、聞き取れなかった箇所を確認 |
Step5 | チャンクリーディング:英文を意味のかたまり(チャンク)で捉える練習 |
Step6 | 英文を音読 |
Step7 | シャドーイング |
受講生のレベルによって、重点的に取り組む内容は異なるとのことですが、筆者の場合は、Step1~3、Step5を重点的に行いました。
ステップごとにコンサルタントの方から、「しっかり意味が捉えられています」、「次はここを意識して聞いてみましょう」というように、都度アドバイスをいただけるので、自分に何ができていて、何ができていないのかを把握しながらトレーニングを進めることができました。
筆者はENGLISH COMPANYの体験トレーニングでも、この速読リーディングを行ったことがあるのですが、やはりはじめはよく聞き取れなかった英文が、ステップを重ねるごとに、だんだん理解できるようになるため、改めて効果の高いトレーニングだと感じました。
ENGLISH COMPANYの無料体験談はこちらをチェック
STRAILでは、初回コンサルティング時に速読リーディングのやり方を確認し、次回以降は、上記Step1~7の内容をまとめたテキスト(冊子)を使い、受講生が各自自習。次回コンサルティング時に、シャドーイングを行い、1週間の成果をチェックするとのことです。
英語学習コンサルティングを体験
アセスメント(速読リーディング)を終えると次は英語学習コンサルティング。アセスメントの内容を踏まえ、受講生の現時点での課題および、その解決方法についてのアドバイスを受けることができます。
筆者の場合は、大きくわけて、以下の3点に課題があるとのこと。
- 単語力
- チャンクリーディング
- 音声知覚(音声変化の自動化)
筆者の傾向として、リーディングの際もリスニングの際も、意味のわからない単語があると、その時点で、単語の意味を処理するのに時間がかかっているそうです。この課題をクリアするためには、単語力を鍛え、英文を「チャンク」と呼ばれるかかたまりごとに意味を捉えられるようになること。それができれば、より速く英文が読めるようになると力強いアドバイスをいただけました。
また、「連結」や「脱落」、「弱形」といった英語の音声変化を聞き取れるようになるとリスニング力がグッと上がるとのアドバイスや、それぞれの課題に対し、どのようなトレーニングが有効なのかに関する説明も。
コンサルタントの方は、さすが英語学習のプロ中のプロ。「こうなっているから、こうした点に課題があって、こう勉強すると良い」というのを論理立てて具体的に説明してくれるため、わかりやすく、頭にスッと入ってきます。また、内容が的確で、素直にさすがだなと感じました。
独学で英語の勉強をしていると、何となくできていない箇所があっても、「何がどうできていないのか、だからどう勉強すると良いのか」を自分で把握するのは難しいもの。コンサルタントの方に定期的に英語学習の現状や課題をチェックしてもらい、それに対しての解決策を提示してもらえる点は、効率よく英語学習を進めたい人にとって、大きな魅力と言えるでしょう。
2021年12月からはスピーキングアセスメントも
STRAILでは2021年12月から、無料体験授業の際に、「速読リーディング」のトレーニングに加え、スピーキング力を測定する「スピーキングアセスメント」を導入。2021年12月以降、STRAILの無料体験授業・体験コンサルティングの流れは、以下のように変更しています。
Step1 | |
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Step2 | |
Step3 |
※STRAILでは、「ビジネス英語コース」「TOEIC®L&R TESTコース」「初級者コース」の3コースを提供していますが、受講するコースに関係なく、全員、無料体験授業の際にスピーキングアセスメントを受けることができます。
まず、速読リーディングでリーディング力・リスニング力を測定しつつ、トレーニングに使用する英文の内容を把握。
次に、「速読リーディングで使用した英文に関する質問(※英語)に英語で答える」という形でスピーキングアセスメントを実施します。このとき、受講生の英語レベルによって、質問の難易度が変わってきます。
- 英語初級者の場合…英文に関して、簡単な内容を問う質問
- 英語中級者の場合…英文に関して、やや複雑な内容を問う質問
- 英語上級者の場合…英文をもとに、そこから発展した内容を問う質問
スピーキングアセスメントの質問は全部で3つほど。
ただ、「速読リーディング」のトレーニングで、英文の内容はある程度理解できているので、「何を聞かれているのかまったくわからない…」といったことはありません。初級者でも安心して取り組めるようになっています。
そして、質問に対する回答内容や英語のスピード(瞬発力)、発音などから、コンサルタントが受講生のスピーキング力を測定。同時に、受講生のスピーキングの課題点を洗い出していきます。
その後、学習コンサルティングの際に、リーディング力やリスニング力に加え、スピーキング力の課題点やその解決法を提示してもらえます。
また、スピーキングアセスメントをはじめ、スピーキング力を強化するためのトレーニングは、無料体験授業だけではなく、STRAIL受講開始後も実施。通常の学習カリキュラムにもアウトプットのトレーニングが組み込まれており、STRAILの受講を通して、しっかりスピーキング力も伸ばせるようになっています。
リーディング力やリスニング力に加え、スピーキング力をしっかり身につけられる点も、嬉しいポイントです。
STRAILのサービスを本音でレビュー
さて、ここからはSTRAILの特徴・コンサルティングの体験を踏まえ、サービスを本音でレビューしていきます。
STRAILを本音でレビュー その1 コンサルタントについて
STRAILに在籍するコンサルタントは、全員、大学院や大学などで、英語に関する専門的な知識を得て、教育の現場にも関わった経験のあるプロフェッショナルとのこと。さらに、人間が第二言語を身に付けていくメカニズムとプロセスを科学的に解き明かす学問領域「第二言語習得研究」にも精通しており、科学的な知見から、受講生の英語の課題を発見し、受講生に合った学習方法を提案してくれるので、その的確さには素直に驚きます。
英語学習のプロによる質の高いコンサルティングが受けることができ、自分に合った方法で効率よく英語学習に取り組める点は、STRAILならではの大きな魅力といえるでしょう。
ちなみに、STRAILでは、毎週1回(60分)、定期的にコンサルティングを実施。受講生の英語学習の課題を発見するとともに、その課題を解決するための具体的な学習方法を提案してもらうことができます。
また、コンサルタントによる学習サポートもしっかりしており、STRAILの受講を通して、英語力を伸ばしつつ、英語の学習習慣を身に付けることができる点もチェックしておきたいポイントです。
STRAILを本音でレビュー その2 料金について
STRAILの特徴の一つは、ENGLISH COMPANYの既存のコース、他の英語コーチングの料金と比較しても、リーズナブルな料金を実現している点です。
STRAILの料金は、「入会金:5万5,000円(税込)」+「コース料金(3か月):33万6,600円(税込)」の合計39万1,600円(税込)、入会金を含めると、1か月あたりの料金は13万0,533円。
これは、従来のENGLISH COMPANYのサービスと比較しても約半額です。
STRAILとENGLISH COMPANYの料金を比較
STRAIL | ENGLISH COMPANY (パーソナルトレーニングコース) |
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学習期間 | 3か月 | 3か月 |
料金(税込) |
合計:39万1,600円 |
合計:61万6,000円 |
1か月あたりの料金 ※入学金含む |
13万0,533円(×3か月) | 20万5,333円(×3か月間) |
また、ENGLISH COMPANYをはじめ、多くの英語コーチングは、月額料金を15万円~20万円前後に設定しているところが多いため、1か月あたり約13万円で利用できる点は、大きな魅力。特にこれまで、料金の高さが気になり、英語コーチングの受講を諦めていた人は、要チェックでしょう。
ただし、リーズナブルな料金を実現している一方で、カリキュラムにパーソナルトレーナーによるマンツーマンレッスンが含まれていない点には注意が必要です。
ENGLISH COMPANYでは、パーソナルトレーナーによる学習サポート(コンサルティング)に加え、週2回(※1回45分)のマンツーマンレッスンがカリキュラムに含まれていますが、STRAILの場合、コンサルティング部分に特化。マンツーマンレッスンに当たる部分を、受講生による自習+グループレッスンとすることで、1か月あたりの料金を大幅にダウンしています。
また1か月あたり13万0,533円(税込)という金額は、一般的な英会話教室に通う場合と比較すると、決して安いとは言えません。
STRAILを利用してしっかり英語力を伸ばすためには、毎週コンサルティングを受けるだけで満足するのではなく、その内容を踏まえ、しっかり自習等に取り組むことが重要です。
STRAILの受講料金には、コンサルタントによるコンサルティング以外にも、自習スペースの利用や、オリジナル動画コンテンツの視聴等含まれます。これらのサービスをしっかり使い倒すことができれば、決して高い料金ではないでしょう。
以下はSTRAILのサービス内容をまとめたものです。
STRAILのサービス内容
コンサルティングメニューのデザイン
受講生が抱える英語学習の課題を元に一人一人に合った効率よく英語力を伸ばす学習プログラムを提案
コンサルティングセッション+英語力アセスメント
専属コンサルタントによる週1回60分(※曜日・時間固定)のコンサルティング。受講生の英語学習の課題を発見し、解決方法を提案
自習課題(ホームプログラム)進捗サポート
学習遠隔サポートツールを使用し、受講生の英語学習の習慣化をサポート
自習スペース利用
毎日10:00~22:00に新宿スタジオの自習スペースを自由に利用可
- 新型コロナウイルス感染症の拡大状況等により、自習スペースの利用に関しては変更の可能性があります。最新の情報はスタジオにお問合せください。
教材費
テキスト、市販教材
さらにSTRAILでは、受講生一人ひとりに「受講生専用サイト」があり、文法動画をはじめとする自習用教材がオンライン上で豊富に用意されています。
オンライン受講とあわせて活用すれば、すべてオンラインで学習が完結するのも嬉しいポイントといえるでしょう。
Column STRAILが提供する最新の学習メソッド「コミュニケーション・ストラテジー」のトレーニングとは?
STRAILでは、2020年12月より、「コミュニケーション・ストラテジー」に焦点をあてた最新の学習メソッドを、中・上級者向けのカリキュラムに導入しています。この「コミュニケーション・ストラテジー」とは、英会話をスムーズに進めたり、会話中のピンチを上手く切り抜けたりするための知識や技能のこと。
STRAILでは、週1回の学習コンサルティングの際に、コミュニケーション・ストラテジーのレクチャーを行い、オンライン英会話(※外部サービスを利用)にて実践、その内容を踏まえて、次回の学習コンサルティングで課題を洗い出し、問題解決の方法を提示する…という流れで、コミュニケーション・ストラテジーを身につけ、効率よくスピーキング力を伸ばせるようになっています。
ちなみに、コミュニケーション・ストラテジーには、英語でのコミュニケーションをスムーズに行えるだけではなく、「文法や発音の面でミスが起こりにくくなる」「考え込まなくても瞬発的に発話でき、会話を続けやすい」といったメリットも。
特に、スピーキング力を鍛え、実践の場で使える英語を身につけたいと考えている方であれば、ぜひチェックしておきたい学習メソッドです。
STRAIL(ストレイル)を体験~まとめ~
STRAILを利用すれば、質の高いコンサルタントによるコンサルティングを定期的に受けることができ、自分に合った最適な学習方法で、効率よく英語力を伸ばすことが可能です。
また、1か月あたり約13万円(※入学金含む)と、ENGLISH COMPANYの既存プランや他の英語コーチングと比較し、約半額の料金で利用できる点も大きな魅力です。
STRAILは質の高いコンサルティングが魅力のサービスですが、自習スペースやオリジナル動画コンテンツの利用等、コンサルティング以外のサービスも充実しています。それぞれのサービスをフル活用することができれば、英語の学習習慣を身に付けつつ、英語力が着実にアップし、お値段以上の価値を得られるはずです。
特に、これまで独学で英語の勉強をしていたものの思うように成果が出なかった人や、できるだけ効率よく英語学習に取り組みたい人、英語コーチングに興味はあるけれど、料金の高さが気になっていた人は、利用を検討すべきサービスといえるでしょう。
ちなみに2024年10月現在、STRAILのサービスを実施しているのは新宿、銀座、恵比寿、梅田の4か所。また、スタジオへ通うのが難しい方向けに、オンラインでSTRAILが受講できるサービスの提供も開始しています。
STRAILでは、定期的に説明会を実施しているため、サービスが気になる方は、まず無料の説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
STRAIL 公式サイトへ行く
料金(税込) |
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学習期間 | 3か月間 ※受講延長可 |
コース | ビジネス英語コース、TOEIC®L&R TESTコース、初級者コース |
スタジオ |
4か所(2024年10月現在) …新宿、銀座、恵比寿、梅田
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サービスの特徴 |
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