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CASEC(キャセック)について知りたい!

CASEC(キャセック:Compterized Assessment System for English Communication)とは、「教育測定研究所」が運営する、英語コミュニケーション能力判定テストのこと。
2024年3月末時点において、320万人以上が受験しており、受験者数は年々増加。また、大手英会話教室「AEON(イーオン)」や電機メーカー「ニデック」、学習院大学、立命館大学など、多くの企業や大学でも導入されています。
そこで今回は、CASECをピックアップ。CASECの試験概要や特徴、対策やおすすめの勉強法などをわかりやすく解説します。さらに、本気の英会話編集部が実際にCASECを受験した感想の紹介も。
CASECの受験を検討している方、CASECがどんな試験なのかを知りたいは、ぜひ最後までチェックしてみてください。
CASECとは?
CASECの基本情報
はじめに、CASECの基本情報についてご紹介します。
CASEC(キャセック) 公式サイトへ行く

運営元 | 教育測定研究所 ※テストの基礎開発は日本英語検定協会(英検)が実施 |
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対象レベル | 英語初級~上級 |
受験対象者 | 全年齢対象(※20歳未満の場合、保護者の同意が必要) |
受験料 | 3,667円(税込) ※チケット1枚(受験1回につき、チケット1枚が必要) |
スコアの有効期限 | 2年間 |
申し込み方法 |
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支払い方法 | クレジットカード決済、コンビニ決済 |
CASECは、公益財団法人「日本英語検定協会(英検)」が基礎開発を行い、「教育測定研究所」が開発・運営を行う英語コミュニケーション能力判定テストのこと。
問題の正解数ではなく、安定して正解できる問題の難易度をスコアに換算する方法でスコアを算出するのが、CASECの大きな特徴です。そのため、英検やTOEIC等、他の英語資格と比較し、より正確な英語レベルを測定することが可能。
また、対象レベルは初級から上級までと幅広いことに加え、子供から大人まで全年齢層の受験に対応。さらに、日本国内はもちろん、インターネットにつながる環境があれば、海外からでも受験できます。留学やワーホリ等で海外にいる場合でも気軽に試験を受験できるのは、嬉しいポイントといえるでしょう。
CASECの申し込みは、ホームページで無料会員登録をした後、マイページから「CASECチケット」を購入する形で行います。ちなみに、チケット1枚につき、CASECを1回受験することが可能です。
また、支払い方法(CASECチケットの購入)は、「クレジットカード決済」または「コンビニ決済」から選択可能。ただし、コンビニ決済の場合、認証に1日程度時間がかかるため、支払い完了後すぐに試験を受けたい場合はクレジットカード決済を利用するのがおすすめです。
CASECの試験内容
次に、CASECの試験内容について見ていきましょう。
CASECの試験内容
試験時間 | 平均40~50分 ※最大約80分 |
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点数 | 1,000点満点(各Section250点満点) |
Section1 |
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Section2 |
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Section3 |
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Section4 |
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CASECのテストは、全部で4セクションに分かれており、前半の2セクションがリーディング、後半2セクションはリスニングの問題が出題されます。
さらに、1問ごとに60秒~120秒の制限時間が設けられており、制限時間内に回答する必要がある点は、他の英語資格にはない、CASECならではの特徴と言えるでしょう。
試験終了後は、スコアレポートをダウンロードでき、各セクションの点数や総合レベル、セクション別レベルなどをすぐに確認することが可能。このスコアレポートでは、弱点が可視化できるほか、学習アドバイスをもらうこともできるため、今後の英語学習に役立てられるのも嬉しいポイントです。
また、CASECのスコアからは、取得可能なTOEICスコアや、英検の級の目安もチェックできます。TOEICや英検を受ける前にCASECを受験し、自身の英語レベルを把握しておくのもおすすめです。
CASECの3つの特徴
本チャプターでは、CASECを受験する際に知っておきたいCASECの3つの特徴についてチェックしていきましょう。
CASECの特徴 その1 初級者も安心して受けられるシステム
CASECでは、難易度の低い問題から順に出題され、その問題に正解すると、少し難易度の高い問題が出題されます。一方、問題を間違えると、前の問題よりも難易度の低い問題が出題されるため、自身のレベルに合った問題を解き進めていくことが可能です。「どの問題も難しく、解くのが嫌になる…」ということが無く、試験を受験できる点は、特に英語初心者にとって、嬉しいポイントといえるでしょう。
また、TOEICは問題数が多く、1問あたり30秒~60秒と比較的短い時で問題を解き進めていく必要があるのに対し、CASECの場合、1問当たりの解答時間は60秒~120秒とやや長く、しっかり考えた上で解答できるのも嬉しいポイントです。
ちなみに、CASECは自宅から簡単に試験を受けることができるため、「試験中にカンニングができてしまうのでは」と考える方もいるでしょう。
ただ、カンニングをして正答率を上げると、その分、試験の難易度が上がるため、結果的に解けない問題が必ず出てきます。また、CASECには制限時間が設けられているため、その時間内に答えを探すのは容易ではありません。
カンニングをしても、あまり意味がないため、自身の英語レベルを正確に把握するためにも、余計なことは考えず、真面目に受験することが大切です。
CASECの特徴 その2 試験時間が短い、かつ、いつでも受験可能
TOEICの場合、試験の受け付けから解散まで約2時間、英検の場合は級によって変動しますが、二次試験も含めると受験に約3時間かかります。試験会場へ向かう往復の移動時間も考慮すると、試験を受験するのに半日近くかかるケースも少なくありません。
その一方で、CASECの試験時間は40分~50分(※人によって問題が異なるため、時間も変動/最大約80分)と、比較的短時間での受験が可能です。さらに、自宅で簡単に受験できるため、試験会場へ足へ運ぶ必要もありません。
試験時間が短いことに加え、自宅で簡単に受験できる点は、他の英語資格と比較しても、CASECの大きなメリットの一つといえるでしょう。
また、CASECは受験料の支払い完了後、インターネットにつながる環境さえあれば、24時間いつでも受験可能です。受験料も1回3,667円(税込)と他の英語資格と比較してリーズナブル。気軽に受験できるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
CASECとTOEIC L&R、英検の受験料を比較
CASEC | 3,667円(税込) |
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TOEIC L&R |
7,810円(税込)
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英検 ※「本会場」での受験の場合 |
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CASECの特徴 その3 CASECのスコアから、TOEICや英検の概ねのスコア・級が算出できる
CASECは受験後、試験結果のレポート(スコアレポート)をすぐに受け取ることができます。このスコアレポートには、CASECのスコアはもちろん、TOEICと英検で取得できる、概ねのスコア・級が算出されているため、他の英語資格を受験する際に参考にすることが可能です。TOEICや英検の受験前にCASECを受け、実力を計っておくのも一つの方法でしょう。
CASECとTOEIC、英検のスコア目安例
CASEC | TOEIC | 英検 |
---|---|---|
900~1,000 | 965~990 | 準1級 |
800~900 | 880~965 | 2級 |
700~800 | 725~880 | 2級 |
600~700 | 545~725 | 2級 |
500~600 | 405~545 | 3級 |
400~500 | 315~405 | 3級 |
300~400 | 240~315 | 4級 |
200~300 | 160~240 | 4級 |
100~200 | 55~160 | - |
0~100 | 10~55 | - |
また、CASECの結果は履歴書に書くことができるため、就活や転職のために急いで英語資格を取得したい人にもおすすめです。
Column
本気の英会話編集部がCASECを実際に受けてみた!
CASECについて色々と調べてみたものの、実際のテストがどのようなものなのかイマイチわからないと感じている方もいるのではないでしょうか?
ということで、今回、本気の英会話編集部のペンギン太郎が、CASECを実際に受けてみました!

CASECを実際に受けてみてわかったのは、自分のレベルに合った問題が多く出てくるということ。特にリーディングパートでは、解いた問題数が増えるにつれて「この単語の意味、思い出せないな~」「この文法、どっちの単語に当てはまるんだっけ…」という、わかるかわからないか、微妙なラインの問題が多かった印象です。
一方、リスニングパートのSection3は、後半になると一度に読まれる文章量が多く、難しいと感じました。説明文を聞いてから、問題に解答するものが多いため、リスニング力はもちろん、スコアアップには、集中力も必要といえるでしょう。
また、インターネットにつながる環境があればすぐに受験できる点、結果のレポートをテスト終了直後にもらえる点は、他の英語テストと比較しても、CASECにしかない大きな魅力だと改めて感じました。さらに、すぐに試験結果が確認できるため、「また挑戦したい」、「次回はもっと良い点数を取りたい」といった、学習のモチベーションアップに繋がるメリットも。
CASECに挑戦しようか迷っている方や、最近英語の勉強に対するモチベーションが下がっている…という方は、ぜひ一度、CASECにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
CASECの対策におすすめの勉強法
せっかくCASECを受験するのであれば、できるだけ良いスコアを取りたいもの。
本チャプターでは、CASECでハイスコアを取るために活用したい、おすすめの勉強法をチェックしましょう。
CASECには、公式の問題集がない
2025年4月現在、CASECには、TOEICや英検のような、専用の公式問題集や対策本はありません。なお、CASECの公式ホームページ上では、試験対策について、以下のように紹介しています。
受験対策はどのようにすればよいですか?
受験対策などの問題集は、弊社では作成しておりません。
CASECは受験者の現時点での英語力を正確に測定するのに適したテストとなります。
他の英語テストの試験対策と同様に英語学習を総合的に行うことが、CASECにも有効と思われます。
そのため、CASECの試験対策としては、TOEIC対策用の教材やサービス、英会話を通してリスニング力をアップできるオンライン英会話を利用するのがおすすめです。
以下では、TOEICのスコアアップや、英会話のスピーキング力アップはもちろん、CASEC対策にもおすすめのサービスを紹介しています。各サービスの特徴をチェックし、自分に合ったものを見つけましょう。
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース(ベーシックプラン) 公式サイトへ行く

料金(税込) |
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無料体験 | 7日間 |
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース(ベーシックプラン)の特徴
リクルートが提供する、TOEICの勉強に特化したアプリ。CASEC専用の学習アプリではないが、リーディングやリスニング、単語など、CASECでハイスコアを獲得するうえでポイントとなる項目を、効率よく勉強できる。
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策 ベーシックプラン(※以下、「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」)では、TOEIC® L&R TEST 20回相当分の演習問題や、カリスマ講師 関先生による講義動画などを通して学習。TOEICはもちろん、CASECでもハイスコアを獲るために必要な英語力を身につけられる。
また、トレーニングはディクテーションとシャドーイングにも対応。CASECのSection4で出題される書き取り(ディクテーション)対策ができるのも嬉しいポイントといえるだろう。
なお、CASECの場合、TOEICのPart6・7に該当する長文問題は出題されない。CASECでリーディングの対策をする際は、演習問題Part5に重点を置いて取り組むのがおすすめ。
TOEICの勉強をしつつ、効率よくCASECの対策をしたい場合、スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースは、ぜひチェックしておきたい。
- キャンペーン情報
- 【4月25日17:59まで】期間中、TOEIC L&R TEST対策コース(ベーシックプラン)に新規入会の上アンケートに回答すると6か月パック・12か月パックが割引に!
TORAbit(トラビット) 公式サイトへ行く

料金(税込) |
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無料体験 | 10日間 |
TORAbit(トラビット)の特徴
シャドーイングと瞬間英作文のトレーニングができるWEBアプリ。
TORAbit(トラビット)では、シャドーイングの音声をAIがリアルタイムで採点し、詳細なフィードバックを提供。「練習→テスト→採点→理解度チェック/日本語訳の確認」のサイクルでシャドーイングの練習に取り組め、リスニング力を鍛えるととともに、正しい発音を身につけられる。
また、TORAbitでは日本語を見て瞬時に英語にする「瞬間英作文」のトレーニングも提供。なお、このトレーニングは声を出さない「練習」モードと、声を出して英作文をする「テスト」モードを用意している。電車の中など、周囲に人がいる状況でも声を出さずにトレーニングができるのは嬉しいポイントといえるだろう。
初級から上級まで幅広い英語レベルに対応しているほか、日常英会話からビジネス英語まで、さまざまなジャンルの教材を使って学習できるも魅力。
TORAbitは、シャドーイングと瞬間英作文のトレーニングでリスニング力・スピーキング力を中心に、CASECにも通用する英語力を身につけたい場合におすすめ。
DMM英会話 公式サイトへ行く

料金例(税込) |
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無料体験 | 25分のレッスン2回 |
DMM英会話の特徴
DMMが運営する大手オンライン英会話。オリコンが実施する「顧客満足度調査® オンライン英会話(2025年)」において第1位を獲得しており、利用者からの満足度も高い。
DMM英会話では、ネイティブスピーカーを含む世界120か国以上から講師を採用。さまざまな国籍の講師によるマンツーマンレッスンが受けられる。
また、DMM英会話では、レッスンで使用する教材がすべて無料。なかには「ボキャブラリー」「文法」「デイリーニュース」など、CASECの対策に活用できる教材も多数あるため、英語レベルや弱点に応じて、自分に合った教材を選ぶのがおすすめ。
さらに、有料の英語学習アプリ「iKnow!(アイノウ)」を無料で利用できるほか、AIを相手にに英会話の練習ができる「AIロールプレイ」も使い放題となっている。レッスン以外にも、英語を学習できるサービスが充実しており、CASECのスコアアップに必要な英語力をしっかりと身につけられるのは嬉しいポイント。
オンライン英会話を利用してCASEC対策をする際、DMM英会話はぜひ候補に入れておきたい。
- キャンペーン情報
- 【4月30日まで】新規入会キャンペーン実施中!期間中にDMM英会話の対象プランに新規入会すると、初月レッスン料金が全プラン75%OFF!
まとめ
CASECは、オンラインから簡単に試験を受けられ、受験後すぐに結果を確認できます。また、CASECのスコアから、TOEICのスコアや英検の級の目安を算出することも可能です。
試験時間が平均40分~50分程度と比較的短いことに加え、1回3,667円(税込)とリーズナブルな料金で受験できるのも大きな魅力といえるでしょう。
CASECの受験を予定している方はもちろん、CASECが気になっている方、こらからチャレンジしようと思っている方は、本特集を参考にCASECの対策や勉強法をチェックし、ハイスコアを目指しましょう!