英語多読の始め方を解説。効果的なやり方やおすすめのアプリは?

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英語多読を始めよう!

効果的なやり方やおすすめのアプリも。英語多読初心者に向けて、英語多読の学習効果やメリットを解説

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英会話レベル lv.2

こんな人におすすめ!
英語多読に興味がある。英語多読を始めてみたい英語中〜上級者
英語多読を始めよう!

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西山さき(本気の英会話編集部)

西山さき(本気の英会話編集部)

Hayakawa所属のライター・編集者。学生時代にアイルランドとアメリカへの短期留学経験あり。また、小学生~高校生を対象に、学習塾での英語指導経験も。英検2級取得、TOEICスコアは700点程度。

英語中級〜上級者の方の中には、楽しみながら英語力を伸ばせる効果的な学習法を探している方も多いはず。また、隙間時間を利用して効率よく英語をインプットしたい方もいるのではないでしょうか?
そうした、すでにある程度の単語力や文法理解があり、もう一段階レベルアップしたいと考えている英語中〜上級者におすすめなのが、「英語多読」を利用した学習法です。

今回の本気の英会話の特集では、この「英語多読」に注目。英語多読の学習効果やメリット、効果的な学習のやり方について解説します。さらに、手軽に英語多読を始められる方法や、英語多読が簡単にできる、おすすめの英語学習アプリの紹介も。
英語多読が気になっている方はもちろん、楽しみながら取り組める効果的な学習法を探している英語中~上級者の方はぜひ最後までチェックしてみてください!

英語多読とは?学習効果やメリットをチェック

まずは、英語多読とは何か、その学習効果やメリットについて解説します。

英語多読とは

英語多読とは、英文を辞書を引かずにとにかくたくさん読み流し、圧倒的な量の英文に触れることにより、英語力を総合的に伸ばす英語学習法です。丁寧に単語を拾い、文法構造を把握しながら和訳して読み進めていく「精読」とは異なり、わからない単語は読み飛ばしながら、とにかく量をこなすことを重視。大量のインプットを行い、英語を英語のまま理解できる「英語脳」を作ることができると注目を集めています。

ちなみに、英語多読では、英語中〜上級者の場合でも、自分のリーディングレベルに関わらず、ごくやさしい絵本からスタートし、だんだんと文字数の多い本へと移行していくのが学習のポイント。
※詳しい英語多読の学習法については、後のチャプターで解説します。

英語多読の効果・メリット

英語多読を始める前には、英語多読の効果やメリットについても理解しておきましょう。学習の効果やメリットを把握しておくことで、英語多読のやり方・ルールについての理解も深まり、より効率的に学習を進めることができます。

英語多読の効果・メリット①

英語を英語のままで理解できるようになる(英語脳が作られる)

英語多読最大のメリットは、日本語に訳さなくても語順通りに英語を理解できるようになり、英語の処理速度が上がる点。英語多読では、圧倒的な量のインプットを通して、いわゆる「英語脳」が作られるため、結果的に英会話力(リスニング力・スピーキング力・ライティング力)の向上にもつながります。英文を読むことでリーディング力だけではなく、英語4技能を効率的に伸ばせる点は英語多読の大きなメリットと言えるでしょう。

英語多読の効果・メリット②

英単語のコアイメージが掴める

英語多読の2つ目の効果・メリットとしては、英語のネイティブ感覚が身につけられる点があげられます。
英語多読では、大量の英文を読みこなす際、基本的には、意味のわからない単語が出てきた場合でも、辞書を引くことはしません。そのため、英語多読を行うことで、「単語のコアイメージ」を掴めるようになります。「単語のコアイメージ」とは、単語の中核的な意味のこと。対訳ではなく、単語の核となるコアイメージを掴めるようになると、単語の使い方、文脈による意味の変化など、ネイティブの感覚に近い生きた単語力が身につけられます
この点も、英語多読をする際に、押さえておきたいポイントです。

英語多読の効果・メリット③

教養やビジネススキルが身につく

英語多読を続け、多読上級者になると、さまざまなジャンルの英文にチャレンジできます。その結果、例えば、英語多読で英字新聞やペーパーバックなどを読めば、国際教養やビジネススキルを身につけることが可能。英語だけではなく、総合的なスキルアップにもつながります。ただ、初めから難しいビジネス文書や、ペーパーバックにチャレンジするのは英語多読において、推奨されていません。最初は絵本や字の少ないやさしい本から始め、段々とレベルをあげていくのがポイントです。

英語多読で効果が出る人、出ない人

次に、英語多読の学習効果が出やすい人の特徴や、英語多読を行う際の注意点、英語多読の学習法が向いていない人について解説します。

英語多読の効果が出やすい人:
英語中〜上級者

英語多読は、英語中~上級者におすすめの勉強法と言われています。その理由は、目安として高校基礎レベルの英語力があれば、スムーズに英語多読に取り組めるからです。基礎は押さえているものの、なかなか英語力が伸びず、悩んでいる英語中級者以上の方であれば、質の良いインプットを大量に行える英語多読は、効果的な学習法と言えるでしょう。

Memo
英語初心者でも英語多読で効果は出る?

英語初心者でも、もちろん英語多読に取り組み、少しずつ英語力を伸ばすことは可能です。ただ、英語中~上級者と比較して、英語初心者の場合、すぐに効果を出すのが難しいため、挫折してしまう人も少なくありません。また、英語初心者は基本的な英文法の知識や単語力が少ないため、英文を読み流すことに苦痛を感じるケースも。そのため、英語初心者の場合は、英語多読に取り組む際、中学レベルの基本的な英単語や英文法の学習と英語多読を並行するのがおすすめです。

ちなみに、英語初心者が多読にチャレンジする際は、1ページに1~3単語程度の簡単な絵本からスタートしましょう。英語初心者でも、多読を積み重ねていけば、英語力をしっかりと伸ばせます。英語多読を通して、英語を英語のまま理解する力が身に付くので、英文法や発展的な内容の英語学習を行う際にも役立つのは間違いありません。

英語多読の効果が出にくい人:
精読をしたい人、即効的な学習効果を求めている人

英語多読は、辞書を引かず、わからない部分は読み飛ばしながらとにかく大量の英文に触れる勉強法です。そのため、文章の内容を完全に理解しながらじっくり英文を読みたい人、精読しながら緻密に英文を読んでいきたい人には、あまり向いていない方法と言えるでしょう。

また、英語多読は大量のインプットを通して言語感覚を養い、知識を蓄積することで、英語脳や言語センスなどの根本的な英語力を鍛えます。そのため、即効的な学習効果を求めている人にも不向きな学習法。人によっては、英語多読を始めてすぐに、学習効果を感じられるケースもありますが、基本的には地道な多読の積み重ねが大切です。継続することで大きな効果が出る学習法と言えるでしょう。

効果的な英語多読のやり方

次に、本チャプターでは、英語多読のやり方や取り組む際のルールについてチェックしましょう。

英語多読のやり方・ルール

英語多読を開発し、英語多読を外国語の効果的な学習法として提案している「NPO多言語多読」によると、英語多読には、取り組む際に守っておきたい三原則があります。

多読三原則

  1. 辞書は引かない
  2. 分からないところは飛ばす
  3. 合わないと思ったら投げる

Point 1
辞書を引かない、意味を推察しない

英語多読を行う際は、辞書を引かないことが鉄則。わからない単語や表現、文法事項があっても、調べたり前後の文脈から推察したりせず、読み飛ばすのが基本です。知っている文法知識でも、都度確認したりはせず、英語を英語のまま読むことを意識しましょう。 英語の語順に従って読み、頭の中で日本語に訳さず英文に触れることで、英語脳を身につけられます。

Point 2
ごくやさしい絵本から始めるのがおすすめ

辞書を引かずに読み飛ばすと言っても、まるで意味のわからない英文を読み続けるのは辛いものです。そのため、英語多読はごくやさしい絵本から始めるのが重要なポイント。最初は、絵のみの絵本や、1ページに2〜3単語程度の幼児絵本から始めましょう。段々とレベルを上げていくことで、自然と読める英語の幅が広がってきます。

Point 3
合わないと感じたら読んでいる途中でも投げる(=別の本にチャレンジする)

また、英語多読では、おもしろいと感じる内容の本や、頑張らなくても自然に手がのびる本だけを楽しむのもポイント。読み始めて、「この本は合わない」、「読んでいて楽しめない」と思ったら読むのを止め、次の本に移ることが推奨されています。

参考
いちばん最初に読んでほしい記事を集めました|NPO多言語多読

英語多読に活用できるツール・メディア

洋書・画像

英語多読は、絵本やペーパーバックなど、紙の洋書を使って行うこともできますが、洋書を手に入れるのにハードルが高いと感じる方もいるはずです。
より手軽に英語多読を始めたい場合は、英文が読める英語学習アプリや、海外のニュースサイト、版権切れの英文を掲載しているWebサイトなどを上手に活用しましょう
なかでも、英語多読を通してビジネススキルや教養も身につけたい場合や、硬い文章や難易度の高い英文も読みこなせるようになりたい場合は、英字新聞や英語雑誌を利用するのがおすすめです。

英語多読におすすめのアプリ

英語多読初心者には、アプリの活用がおすすめです。アプリを活用すれば、通勤や通学、休憩時間や家事の合間など、隙間時間を使って英語多読に取り組めるのも嬉しいポイント。
また、スマホから簡単に(あるいは試しに)英語多読にチャレンジできる点も魅力でしょう

本チャプターでは、英語多読におすすめのアプリを本気の英会話編集部が厳選。各アプリの特徴や料金、英語多読におすすめの英文等をわかりやすく紹介します。
「今日からでも英語多読を始めたい!」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの英語多読アプリ①

レシピー(旧ポリグロッツ) 公式サイトへ行く

レシピー(旧ポリグロッツ)・画像
料金プラン(税込)
  • 無料プラン0円
  • Entryプラン480円/1か月
  • Basic月額1,200円(3,600円/3か月)〜
  • Standard月額2,500円(7,500円/3か月)〜
  • Advanced月額4,900円(14,800円/3か月)〜
無料体験 無し(無料プランあり)

レシピー(旧ポリグロッツ)は、180万人が利用する英語学習アプリ。
レシピーは、世界の最新ニュースを教材としており、英語多読に利用可能。ITや旅行、エンタメ、動物、政治、経済など、様々なジャンルの英文記事が提供されており、興味のある記事を選んで多読することができる。また、和訳文も用意されているため、読み流して多読したのちに英文全体の意味を確認することも可能。世界の最新ニュースが豊富に用意されており、英語多読を通して国際感覚や教養、ビジネスの現場でも通じる英語を身につけられるのは、社会人はもちろん、就活生や大学受験生などにも嬉しいポイントといえるだろう。
また、「ワンタップ辞書」という機能がある点も要チェック。この機能を利用すれば、知らない英単語をタップすると意味が表示されるうえ、その単語が自動で蓄積されていき、オリジナルの英単語帳を作ることができる。英語多読をする際は辞書を引かないのがベストだが、わからなかった単語をメモしておきたい人は、上手く活用するのがおすすめ
ちなみに、レシピーには、英語多読に最適なテキストとされている「ラダーシリーズ」が読める機能も。レシピーでは、質の高い英文に簡単に触れられるため、英語多読が捗ることは間違いない。英語多読を手軽に始めたいものの、どの英文からスタートすべきか迷っている方であれば、レシピーは、まずチェックしておきたい。

ラダーシリーズとは?

ラダーシリーズとは、IBCパブリッシング社が提供する英文リーダー。使用する単語を限定し、名作英文をやさしい英語に改定しており、英語多読に最適なリーダーとして人気を集めている。
巻末には、ワードリストが付属しているため、辞書なしで単語の意味をチェックできる点も魅力。ちなみに「ラダー(ladder)」とは、「はしご」という意味。レベルごとに使用語彙が異なるため、はしごを一段ずつ登るようにステップアップできる点が特徴となっている。

レシピ―(旧ポリグロッツ) 公式サイトへ

おすすめの英語多読アプリ②

Kindle unlimited 公式サイトへ行く

Kindle unlimited・画像
料金プラン(税込)
  • 月額980円
無料体験 30日間

Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)は、国内最大級の電子書籍のサブスクサービス。200万冊以上の電子書籍が読み放題となっており、洋書の取り扱いは数ある電子書籍サブスクの中でもトップクラスを誇る。絵本からペーパーバックの電子書籍版、英語雑誌まで幅広く楽しめる点はKindle Unlimitedの大きな魅力。様々なジャンルの洋書を使って英語多読にチャレンジしたい人におすすめできる。
また、洋書だけでなく、和書も充実しており、小説やコミック、ビジネス・実用書など、幅広い電子書籍を読むことが可能。月額980円とリーズナブルな料金を実現しているのも嬉しい。
また、Amazonが提供する「Kindle端末」だけでなく、手持ちのスマホやタブレット、PCでも利用できるため、端末を選ばずいつでも電子書籍が楽しめる。オフラインでの閲覧にも対応しており、事前にダウンロードしておけば、インターネット接続なしでいつでも英語多読に取り組める点も便利。
英語多読を通して様々な種類の英文を読みたい人、ビジネス関連の英文やニュース記事だけでなく、英語の文学作品や絵本、フィクションなどにもチャレンジしたい方におすすめ。

Kindle unlimited 公式サイトへ

おすすめの英語多読アプリ③

audiobook.jp 公式サイトへ行く

audiobook.jp・画像
料金プラン(税込)
  • 月額プラン月額880円
  • 年割プラン月額625円
無料体験 14日間(聴き放題)

Audiobook.jp(以下、オーディオブック)は、本を耳で楽しめる読書アプリ。日本語の小説、ビジネス書はもちろん、洋書も配信しており、ラインナップは日本最大級。最新作から名作まで幅広く取り揃えている。プロのナレーターや声優が本を朗読してくれるため、通勤や通学、家事の合間などの隙間時間に「聴く」読書ができると人気を集めている。
ちなみに、英語多読は、実際に目で読むだけでなく、英文を聞き流すことでも行える。「NPO多言語多読」でも、文字を読むだけでなく、朗読音源や映像を視聴することで、英語が使われる背景を自然に吸収できるとして、多読の際に音声の利用を推奨。英語多読に取り組みたいと思っているものの、電子書籍や紙の書籍などを利用して英文を読む時間を取るのが難しい方は、オーディオブックを利用して英語多読を行うと良いだろう。
また、オーディオブックでは、英単語や英文法のテキストも音声で聞くことができる。英語多読を進める中で、わからない表現や単語があった時や、文法や単語なども合わせて勉強したい場合にも、活用するのがおすすめ。

audiobook.jp 公式サイトへ

まとめ

英語多読は、圧倒的な量の英文に触れ、インプットの量を増やすことで、英語を英語のまま理解する「英語脳」を作れる学習法です。

英語多読には、辞書を引かずに読み飛ばす、わからない部分は内容を推察せずに読み飛ばす、英文が合わないと思ったら読んでいる途中でも別の本に変える等、いくつかの独自ルールがあります。そのため、人によっては、慣れるまで、少しやりにくく感じる部分もあるかもしれません。ただ、リーディングだけではなく、リスニングやライティング、スピーキングといった英語4技能を総合的に伸ばせるため、たくさんの英文に触れたい人、英文をスムーズに読めるようになりたい人であれば、ぜひチェックしておきたい英語学習法と言えるでしょう。

ちなみに、英語多読に取り組む場合、ペーパーバックや紙の絵本などを使うのも方法ですが、隙間時間を使って効率的に取り組みたい方や、手軽に始めたい方は、英語学習アプリを利用するのがおすすめです。

英語多読に興味のある方は、本特集を参考に、英語多読のやり方やおすすめのアプリをチェックし、英語多読を始めてみてください!

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