1000時間におよぶヒアリング学習を通して、英語を英語のまま理解できるようになることを目指すアルクの英会話教材「1000時間ヒアリングマラソン(※以下、ヒアリングマラソン)」。インタビューやニュース、エッセイ等、様々な英語素材を使用し、リスニング力を中心に英語力を鍛えることができると、注目を集めています。自身の英語力(特にリスニング力)を伸ばしたい、鍛えたいと考えている方の中には、ヒアリングマラソンが気になっている方もいるのではないでしょうか?
その一方で、ヒアリングマラソンには本当に効果があるのか、どのような学習内容なのか、ちゃんと学習を継続できるのか…等が気になる方もいるはずです。
そこで今回は英会話教材「ヒアリングマラソン」に注目。本気の英会話編集部が約1か月、ヒアリングマラソンにチャレンジした体験も含め、ヒアリングマラソンの学習内容や特徴をわかりやすくご紹介します。
ヒアリングマラソンの利用を検討している方はもちろん、リスニング力アップに効果のある英会話教材を探してる方は、ぜひチェックしてみてください。
アルク「1000時間ヒアリングマラソン」基本情報
アルク「1000時間ヒアリングマラソン」 販売終了
料金(税込) |
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主な特徴 |
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推奨レベル | 英語中級~上級 |
調査人:まいまい
英検2級取得。社会人になってから3か月間カナダへの留学経験あり。日常英会話が何とかできるレベル。現在、TOEICを勉強中(※2018年8月時点の最高スコア565点)
ヒアリングマラソンの評判調査① 教材と学習の進め方
ヒアリングマラソンの教材は毎月送られてくる
ヒアリングマラソンの教材は、1度にまとめて…ではなく、毎月(※毎月1日~9日の期間)、その月に学習する分がセットで送られてきます。1か月分の教材は以下の通り。
ヒアリングマラソン 1か月分の教材
- ヒアリングマラソン マンスリーテキスト(B5サイズ)
- CD2枚…ヒアリングマラソン マンスリーテキスト用1枚、Test CD(HEMHET用)1枚
- 雑誌「ENGLISH JOURNAL」 ※CD付き
Attention!
《追記》2020年7月現在、ヒアリングマラソンではCDの提供を終了。音声ダウンロードでの利用となっています。
教材のメインとなるのが、「ヒアリングマラソン マンスリーテキスト」。副教材として活用したいのが、雑誌「ENGLISH JOURNAL」。初回は上記の教材に加え、コースガイド(1冊)、CDケースが付属します。
ちなみに、マンスリーテキストは比較的ページ数が少なく、一見、ボリュームはそこまで多くないように感じるのですが、中身を見るとかなり充実している印象。1か月間でこのテキストをやりきる場合、計画的に進めることがポイントになりそうです。
また、マンスリーテキストのテキスト内容と音声データは、受講生専用サイト「テストコ」やアルクが提供する無料の英語学習アプリ「ALCO(アルコ)(iOS版/Android版)」からのダウンロードに対応。
雑誌「ENGLISH JOURNAL」も英語学習アプリ「ALCO(アルコ)」から、音声データや「学習コーナー」のスクリプトをダウンロードすることが可能です。
データをダウンロードすれば、テキストを持ち歩かなくても、スマホやタブレットがあれば、場所を選ばず、ヒアリングマラソンの学習が可能。行き帰りの通勤時間などを利用してヒアリングマラソンの勉強をしたい人にとっては、嬉しいサービスだと思いました。
Check!
1000時間ヒアリングマラソンは、毎日何分取り組むのがおすすめ?
ヒアリングマラソンは、「毎日〇分取り組まなければならない」といった明確な決まりはありません。どのくらいのペースで学習を進めるかは、自分で設定し、トータルで1000時間、英語を勉強できるように進めるのが基本となっています。
ちなみに、1年で1000時間を達成するためには1日3時間、2年で1000時間を達成するためには1日1時間半の学習時間が必要。
ダラダラと進めていると、モチベーションが下がりやすく、どうしても学習を継続するのが難しくなりがちです。ヒアリングマラソンを始める際は、どのくらいの期間、あるいは1日どれくらいの勉強量で1000時間を達成したいのか、目標やペースを事前に自分の中で設定した上で取り組むのがおすすめ。
ちなみに、ヒアリングマラソンのペース(毎日の学習時間)は週や月によって変わってもOK。毎日継続することが大切です。
また、仕事や家事などで忙しい人にとっては、1日のうちでヒアリングマラソンにまとまった時間を取るのは難しいもの。そうした場合は、スキマ時間を使って行った勉強時間を合計し、1日の目標時間を達成できるように学習を進めるのがポイントです。
ヒアリングマラソンの評判調査② 学習内容
ここでは、ヒアリングマラソンのメイン教材である「マンスリーテキスト」を中心に、ヒアリングマラソンの学習内容についてご紹介します。
学習は好きなコンテンツから始めてOK
ヒアリングマラソンのマンスリーテキストには、インタビューやニュース、フリートーク、モノローグなど、様々なコンテンツが掲載されていますが、特に取り組む順番は決まっていません。ちょっと意外な感じもしますが、ヒアリングマラソンは、最初順から番に取り組む形でも、自分の好きなもの・興味のあるジャンルから取り組む形でもOKなのです。
(ただし、どのようなコンテンツが掲載されているか、どのコンテンツが自分に合っているかを把握するためにも、はじめはテキストの最初に掲載されているコンテンツから順番に取り組むのがおすすめ)
その一方で、初級者レベル~上級者レベルまで、幅広いレベルに対応した内容になっている点には注意が必要。特に、初級者レベルの方の場合、中級者レベル・上級者レベルのコンテンツにチャレンジしても、どうしても問題を解くのが難しくなるため、初級者レベルのコンテンツを中心に取り組み、慣れてきたら、少しレベルな上の問題にチャレンジする…という進め方がおすすめです。
各コンテンツには、難易度の表示があるため、それを参考にして、自分のレベルに合ったものに取り組みましょう。
ちなみに、筆者の英語レベルは初級者程度。なので、今回は、初級者レベルの問題を中心に取り組んだのですが…初級者レベルのコンテンツでもなかなか難しい感じがしました。
テキストには、初級者レベルのコンテンツもありますが、「1000時間ヒアリングマラソン」の推奨レベルは、英語中級~上級。
英語初級者の場合、いきなり「1000時間ヒアリングマラソン」にチャレンジするよりも、初級者向けのヒアリングマラソン「ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>」「ヒアリングマラソン中級コース」から始めた方が良いかもしれません。
また、マンスリーテキストの巻末には、「学習カレンダー」が掲載されており、週ごとに「取り組む内容のスケジュール」「実際に学習した内容」や、勉強時間等を記入できるようになっています。
マンスリーテキスト、「ENGLISH JOURNAL」共にコンテンツが充実しているため、どのコンテンツにどのくらいの時間を割いて取り組むのかを見える化するためにも、上手く活用するのがおすすめ。
ただ、個人的には、週単位だとややざっくりな感じがするので、1日単位で内容を記入できる学習カレンダーがあっても良いのではないかと思いました。
様々なジャンルの英語素材で学べる
上記でも少しお伝えしましたが、マンスリーテキストには、インタビューやニュース、フリートーク、モノローグなど様々な英語素材のコンテンツが掲載されています。コンテンツによって、内容のカラーが大きく異なるため、飽きずに勉強が継続できるよう、工夫されていると感じました。
また、各コンテンツには、概要リスニングや、表現並べ替え、空欄補充などの問題が掲載されているのですが、この問題もバリエーションが豊か。「テーマの概要をまとめましょう」といったものや、TOEIC S≈Wテスト対策も兼ねて「トピックについて自分なりに考えてみましょう」といった問題も。普通のリスニングの勉強よりも、やや難易度は上がりますが、一歩踏み込んだ内容で勉強できる点は、ヒアリングマラソンの魅力だと思います。
ちなみに、各コンテンツには学習の所要時間や、そのコンテンツで学ぶ内容が記載されています。さらに、各問題にも目安の時間が記載されているため、時間を意識して取り組めるようになっている点もわかりやすいと思いました。
また、聞き取りのポイントや、問題を解く際のヒント、コンテンツに関するコラム、解説が充実している点も魅力。
「マンスリーテストHEMHET(ヘムヘット)」でヒアリング力の伸びをチェック
ヒアリングマラソンでは、マンスリーテキストの巻末に、「HEMHET(ヘムヘット)」と呼ばれるマンスリーテストが付属。
HEMHETでは、写真や図表に関する英文を聞いて解答するものや、英会話やモノローグを聞き、その内容に関する質問に解答するものなど、TOEIC L&Rテストのリスニングパートに近い形式の問題が出題され、毎月このテストを受けることで、自分のヒアリング力がどのくらい伸びているか確認することができます。また、TOEIC対策に効果大。
HEMHETには、締め切りが設定されており、期間内に郵送または受講生専用サイト「テストコ」から提出。テストを提出すると、「HEMHETの回答と解説」「テスト結果シート」がもらえます。
自分のヒアリング力を定期的にチェックするためにも、上手くすると良いと思いました。
また、ヒアリングマラソンでは、HEMHET以外にも、課題文を聞いて書き取り(ディクテーション力)を「ディクテーション・コンテスト」も実施しています。ちなみに、この「ディクテーション・コンテスト」の成績優秀者は賞品をもらうことが可能。
モチベーションの維持や、ヒアリングマラソンの効果を定期的にチェックするためにも、こうした課題に積極的にチャレンジするのがおすすめです。
Check!
副教材「ENGLISH JOURNAL」の活用法
ヒアリングマラソンには、メインの教材となる「マンスリーテキスト」に加え、副教材として雑誌「ENGLISH JOURNAL」も付属します。
この「ENGLISH JOURNAL」もマンスリーテキスト同様に、インタビューやエッセイ、フリートーク、ニュース等、コンテンツが充実。様々なジャンルの英語に触れられるよう、工夫されています。
ちなみに、各コンテンツには難易度の表示があるため、自分のレベルに合ったもので学習を進めることが可能。また、各コンテンツには、「内容理解クイズ」や「ディクテーション」「シャドーイング」の問題もあるため、学習教材として活用することもできます。
その一方で、マンスリーテキストだけでもなかなかのボリュームがあるため、1か月間でマンスリーテキストに加え、「ENGLISH JOURNAL」までやりきるのは、ややハードルが高い印象。…ですが、「ENGLISH JOURNAL」に掲載されているコンテンツは、最近話題のトピックやトレンド等をテーマにしているものが多く、読み物として十分に楽しめる内容。
学習教材として使うのが難しい場合は、英語・英語圏のトレンドをチェックする、より英語に興味を持つきっかけに活用するのがおすすめといえるでしょう。
ヒアリングマラソンの評判調査③ 料金
1000時間ヒアリングマラソンの受講を検討する上で、必ずチェックしておきたいのが料金です。
現在、ヒアリングマラソンには、受講期間によって1年と6か月の2コースがあり、料金はそれぞれ以下の通りです。
1000時間ヒアリングマラソン 料金(税込)
1000時間ヒアリングマラソン | ヒアリングマラソン6か月コース | |
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受講期間 | 1年 | 6か月 |
コース料金 | 54,780円 | 30,800円 |
1か月あたりの料金 | 4,565円 | 5,133円 |
上記の表からのわかるように、ヒアリングマラソンは、1か月約4,500円~5,000円前後で受講可能。ちなみに、毎月送られてくる副教材の雑誌「ENGLISH JOURNAL」は、1,540円(税込)程度のため、雑誌分の料金を差し引くと、月額3,000円~3,500円前後で利用できる計算になります。
ヒアリングマラソンには、マンスリーテキストを中心とした学習に加え、学習に関する質問や悩みがあれば、受講生専用サイトから学習コーチに相談できる他、マンスリーテキストの理解度をチェックできるテスト「HEMHET」等も付属。こうしたサービスも加味すると、リーズナブルな料金を実現しているといえるでしょう。
ヒアリングマラソンの評判調査④ まとめ
教材のバリエーションが豊富 様々な英語に触れることができる
実際にヒアリングマラソンを体験して良いと思ったのは、コンテンツが充実しており、様々なジャンルの英語にたくさん触れながら、リスニング力を中心に、英語力を鍛えることができる点。
ヒアリングマラソンでは、一般的な英語試験で出題されるようなリスニングの内容だけではなく、スターのインタビューやニュースなど「生の英語」を感じるコンテンツが多く、様々なシチュエーションで話される英語で耳を鍛えながら勉強することが可能です。コンテンツのバリエーションが多く、飽きずに勉強が継続できる点は、ヒアリングマラソンのメリットといえるでしょう。
さらに、1か月間の学習内容のボリュームが多いため、毎月、その月分の学習内容をこなすことで、自然と英語に耳を慣らすことができ、リスニング力の強化に効果があると感じました。
また、「1000時間」という目標が決まっており、その目標に向けて勉強を進めていける点もヒアリングマラソンならでは。少しずつ山を登るように、自分のペースでコツコツ勉強を進めるのが好きな人は、特にリスニング力を鍛える際に活用すると良いと思います。
自分で学習スケジュールを立てなければいけない点はややネック
コンテンツが充実していて、自分の好きなものを選んで学習できるヒアリングマラソンですが、その一方で、人によってはどのコンテンツから手をつけて良いのか、どのように学習を進めていけばよいのか、やや迷ってしまうような気がしました。
1か月間の学習スケジュールを自分で立てて、取り組む必要があるため、自分で学習スケジュールを管理し、進めていくのがあまり得意ではない方の場合、自分のペース(学習をするスピード)をつかむまでは、少し大変かもしれません。
ですが、ヒアリングマラソンは、コンテンツが充実し、しっかりと英語を聞きとる耳が鍛えらる英会話教材。リーズナブルな料金で効果のあるリスニング教材を使いたい人や、自分のペースで勉強したい人におすすめといえるでしょう。
ちなみに、1000時間ヒアリングマラソンでは、550円(税込/送料込み)で「体験キット」を用意しています。
実際にどのような形で学習を進めるのか事前にチェックしたいと考えている方や、レベル感が気になる方は、体験キットを利用した上で、ヒアリングマラソンにチャレンジしてみるのもおすすめです。
アルク「1000時間ヒアリングマラソン」基本情報
アルク「1000時間ヒアリングマラソン」 販売終了
料金(税込) |
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主な特徴 |
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推奨レベル | 英語中級~上級 |