原題 Whiplash
邦題『セッション』
解説
原題『Whiplash』は、2014年にアメリカで公開され、第87回アカデミー賞にて5部門にノミネートされた音楽映画『セッション』のこと。
ジャズドラムを学ぶため、名門音楽大学に入学したニーマンと、天才を生み出すため、彼にスパルタ指導を行う教師フレッチャーの対決を描いた物語です。
原題『Whiplash』とは、ジャズの有名な曲名で、たびたび作中で演奏される練習曲の一つでもあるのですが、「whip(~をムチで打つ)」+「lash(激しく打つ)」から意味が転じて「ムチ打ち症」という意味も。
ちなみに、「ムチ打ち症」とは、首に大きな負荷がかかるドラマーの職業病。原題は、高みを目指して練習に打ち込み、激しくドラムを叩き続けるニーマンの姿から、このタイトルになったと考えられます。また、ニーマンに対し、ムチを打つような激しいスパルタ指導を行うフレッチャーの姿も、このタイトルに込められているかもしれません。
一方、邦題は『セッション』となっており、ミュージシャンが集まって即興的に演奏することに焦点を当てたタイトルに。
原題と邦題の違いや、それぞれのタイトルに込められた意味にも注目し、本作を楽しんでみてはいかがでしょう。
また、本作は、物語の内容はもちろん、作中で演奏されるジャズ曲や、ラストシーンのカメラワーク等、見どころ満載。その点にも注目し、鑑賞するのもおすすめです。
Study
- whip:(動詞)~をムチで打つ
- lash:(動詞)激しく打つ
- whiplash:(名詞)ムチ打ち症
作品を見る
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『セッション コレクターズ・エディション』DVD - 価格:2,566円(税込)
- 英語字幕非対応