原題 First Blood
邦題『ランボー』
解説
原題『First Blood』は、1982年にアメリカで公開され、「ロッキー」と共に、アクション俳優シルヴェスター・スタローンの代表作として知られる「ランボー」。原作は、ディヴィッド・マレルのアクション小説「一人だけの軍隊」。
ベトナム戦争の復員兵、ジョン・ランボーが、ある町で、警察から屈辱的な扱いを受けたことから、怒りを爆発させ、数百人の警官を相手に、死闘を繰り広げる物語です。
原題『First Blood』は直訳すると「最初の血(=最初に流れた血)」。もともと、流血が多いボクシングの試合において「draw first blood(=最初の血を引き起こす)」という用語が使われており、ここから転じて、「first blood」で、「先に仕掛ける、先制する」という意味に。作中に、「どちらが先に仕掛けたか?」といったテーマがあること、血が流れる激しいアクションシーンが多いことから、このタイトルになっていると考えられます。
一方、邦題は『ランボー』。数百人の警官を相手に一人で戦いを挑む主人公ランボーにフォーカスするタイトルになっています。
ちなみに、『ランボー』はシリーズもので、今回紹介した作品はシリーズ第1作目。本作の原題は、『First Blood』でしたが、第2作目以降は、原題に「Rambo(ランボー)」が入っています。
これは、第1作目が、日本で大ヒットしたため。「ランボー」の発音が、「乱暴」と似ていることから、タイトルと作品のイメージがマッチしやすく、日本での大ヒットにつながったのかもしれません。
主演のシルヴェスター・スタローンがアクションスターとしての地位を不動のものにした本作。激しいアクションシーンはもちろん、原題と邦題の違いにも注目し、本作を楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
- first blood:最初の血→先に仕掛ける、先制する
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