原題 Meet Joe Black
邦題『ジョー・ブラックをよろしく』
解説
原題『Meet Joe Black』は、1998年にアメリカで公開されブラット・ピット主演のラブ・ロマンス「ジョー・ブラックをよろしく」。
事故死した青年の姿を借りて、一時期を人間界で過ごすことになった死神ジョー・ブラック(ブラット・ピット)が、人間の女性と恋に落ちる姿を描いた物語です。
1934年の映画『明日なき抱擁(原題:Death Takes a Holiday)』のリメイク作品としても注目を集めました。
原題『Meet Joe Black』は、一見、「meet」が文頭にあるため、命令形になっていると考えられ、直訳すると、「ジョー・ブラックに会え」…と思われがちですが、実は、原題の「Meet Joe Black」は、命令形の文ではなく、「I'd like you to meet Joe Black.(あなた方にジョー・ブラックと会っていただきたい→あなた方にジョー・ブラックを紹介したい)」を短縮したもの。
死期の近い大富豪(アンソニー・ホプキンス)が、死神を「ジョー・ブラック」と名づけ、正体がばれないように周囲に紹介するワンシーンに由来しています。
一方、邦題は、『ジョー・ブラックをよろしく』。原題に登場する「meet」は、「Nice to meet you.(はじめまして)」のように、初対面の相手との挨拶に用いられることから、「meet」を「はじめまして→よろしく」と解釈し、「ジョー・ブラックをよろしく」という邦題になっていると考えられます。
原題と邦題の違いはもちろん、死神と人間の恋の行方にも注目し、本作を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Study
- meet:(動詞)会う、出迎える、知り合いになる
- I'd like you to meet ~:私はあなた方に~と会っていただきたい(~を紹介したい)
- Nice to meet you.:はじめまして
作品を見る
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