「世界にひとつのプレイブック」を英語にすると?原題と邦題でタイトルが異なる映画をチェック!

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原題 Silver Linings Playbook

邦題『世界にひとつのプレイブック』

解説

原題『Silver Linings Playbook』とは、2012年にアメリカで公開され、全世界で興行収入2億ドル以上を記録した映画『世界にひとつのプレイブック』のこと。
妻の浮気で精神を病み、通院中のパット(ブラッドリー・クーパー)と、夫を事故で亡くし自暴自棄になっていたティファニー(ジェニファー・ローレンス)が出会い、周囲の人々との触れ合いを通じてダンス大会への出場を目指すことで、再生していく姿を描いたヒューマン・コメディです。
本作は、第85回アカデミー賞において、作品賞を含む8部門にノミネートされ、主人公の一人、ティファニーを演じたジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞する等、高い評価を獲得しています。

原題『Silver Linings Playbook』の「Silver Linings」は、直訳すると「銀色の裏地」ですが、「希望の光」という意味も。ちなみに、これは、英語のことわざ「Every cloud has a silver lining. (=すべての雲には銀の裏地が付いている→どんなに絶望的な状況でもどこかに必ず希望はある)」から来ています。
また、「Playbook」は、アメリカンフットボールの用語で、「作戦図、戦略本」といった意味。この2つの言葉を合わせると、原題『Silver Linings Playbook』は、「絶望を希望に変えるための作戦図」と訳すことができ、心に傷を負った二人が、徐々に再生していく姿を示すタイトルとなっています。

一方、原題の元になった英語のことわざにあまりなじみがない日本では、『世界に一つのプレイブック』という邦題に。「人はそれぞれ異なる事情を抱え、希望をつかむための方法も違う」という本作品のテーマにフォーカスしたタイトルとなっています。

破天荒ながらも繊細な二人の主人公を通して、「どんなに絶望的な状況でもどこかに必ず希望はある」というテーマを描いた本作。原題と邦題の違いにも注目し、楽しんでみてはいかがでしょうか?

Study

  • silver:(形容詞)銀色の、銀の、銀色に輝く
  • lining:(名詞)(洋服の)裏地、内張り、裏当て
  • playbook:(名詞)(アメフトなどの)作戦帳、作戦図、戦略本
  • silver lining:銀色に輝く裏地、希望の光
  • “Every cloud has a silver lining”【イディオム】:(直訳)すべての雲には銀の裏地がついている(意味)どんなに絶望的な状況でもどこかに必ず希望がある

作品を見る

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