原題 The Bucket List
邦題『最高の人生の見つけ方』
解説
原題『The Bucket List』とは、2007年にアメリカで公開され、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという二人の名優の共演でも話題となったドラマ映画『最高の人生の見つけ方』のこと。
大金持ちだが見舞客は秘書しかいない孤独な実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)と、家族のために夢を犠牲にしてまじめに働いてきた自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)の二人が、入院先のがん病棟で知り合い、互いに余命6カ月を宣告されたことから、死ぬ前にやり残したことを実現するため、延命治療を拒否し、冒険旅行に出かける物語です。
二人は、死ぬ前にやり残したことのリスト(=「棺おけリスト」)を作り、世界中を冒険しながら、「涙が出るほど笑う」「見ず知らずの人に親切にする」といった抽象的なものから、「スカイダイビングをする」「ピラミッドを見る」「世界一の美女にキスをする」といったものまで、リストに書いた様々なやり残したことを叶えていきます。
原題『The Bucket List』の「Bucket」はバケツのこと。タイトルを直訳すると「バケツリスト」ですが、映画の中では「棺おけリスト」と呼ばれています(※吹替版での和訳)。
実は、「The Bucket List」は英語のスラング表現「kick the bucket(=死ぬ)」から来ている言葉で、死ぬ前にやっておきたいことを書き出したリスト「a list of things to do before kicking the bucket」を表しているタイトルとなっています。
一方、原題の元になった英語表現になじみがない日本では、『最高の人生の見つけ方』という邦題に。最高の人生を見つけるのに遅すぎることはないという本作品のテーマにフォーカスしたタイトルとなっています。
本作は、「死」を題材にしながらも、人生の最後を優しくポジティブに描いた作品。原題と邦題の違いにも注目し、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
- bucket:(名詞)バケツ
- list:(名詞)リスト、一覧表
- “Kick the bucket”【イディオム】※スラング表現(=俗語、隠語)(直訳)バケツを蹴る (意味)死ぬ
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