原題 Begin Again
邦題『はじまりのうた』
解説
原題『Begin Again』とは、2013年にアメリカで公開された音楽映画『はじまりのうた』のこと。アカデミー賞(歌曲賞)を受賞した『ONCE ダブリンの街角で』(2007年/アメリカ)の監督ジョン・カーニーが監督・脚本を務めたことでも注目を集めました。
ミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィ―ン)と作った曲が映画に採用され、イギリスからニューヨークに渡米したものの、デイブに浮気されてしまったグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、ある日ライブバーで歌っていたところ、落ちぶれた元グラミー賞受賞の音楽プロデューサー・ダン(マーク・ラファロ)と出会います。グレタは、ダンにアルバムの制作を持ち掛けられますが、予算がないため、レコーディング場所はニューヨークの街角。路地裏や地下鉄のホームでゲリラレコーディングを行いながら、グレタとダンが1枚のアルバムを作っていくという物語です。
この映画は当初、全米の映画館5館のみで上映されていましたが、口コミで人気を博し、最終的には1,300館以上で上映されるまでに拡大。異例の大ヒットを遂げたことでも話題になりました。
また、人気バンド「Maroon5」のボーカリスト、アダム・レヴィ―ンは本作でスクリーンデビューを果たしています。
原題『Begin Again』の「begin」は「始める、始まる」という意味の動詞。「again」は副詞で「再び、また、かさねて」といった意味があります。これらを合わせた「Begin Again」は「再び始める」と訳すことができ、傷ついて立ち止まっていたグレタとダンが、それぞれ音楽を通して少しずつ前を向き、再生していく姿を表すタイトルとなっています。
一方、邦題「はじまりのうた」は、原題にある「begin」と、主人公たちが再生するきっかけになる「歌うこと=うた」を組み合わせたタイトルに。
本作は音楽(=歌)を題材に、前を向いて一歩を踏み出すことで生まれる小さな奇跡と成長を描いた作品。ちなみに、劇中歌「Lost Stars」が、第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされている点もチェックしておきたいポイントです。原題と邦題の違いに加え、劇中に流れる(歌われる)音楽にも注目し、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
- begin:(動詞)始める、始まる
- again:(副詞)再び、また、かさねて
作品を見る
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