原題 Carnage
邦題『おとなのけんか』
解説
原題『Carnage』とは、2011年のフランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作のコメディ映画『おとなのけんか』のこと。「戦場のピアニスト」や「ゴーストライター」を手掛けたポーランドの巨匠、ロマン・ポランスキーが監督を務めたことでも注目を集めました。
原作は、演劇界のアカデミー賞にあたる「オリヴィエ賞」と「トニー賞」をダブル受賞した戯曲『God of Carnage (大人は、かく戦えり)』。 子供同士のけんかの後、子供たちの両親である2組の夫婦が集まり、話し合いをする中で白熱し、ついには夫婦間の問題にまで話が発展して大げんかになっていく…という物語です。 本作は、個性豊かな演技派俳優たちによる会話劇。「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターや、「タイタニック」のケイト・ウィンスレットに加え、アカデミー賞助演男優賞の受賞経験のあるクリストフ・ヴァルツ、トニー賞やアカデミー賞等にノミネートされ、名バイプレーヤーとして知られるジョン・C・ライリーの4人が出演し、子供たちより凄まじい、大人の大げんかを繰り広げます。
原題『Carnage』は、「カーニッジ」と発音する「大虐殺」という意味の名詞。また、この単語を利用したイディオム「scene of carnage」には、「修羅場」という意味があり、始めは平和的に始まった冷静な話し合いが、次第にお互いの本性をむき出しにした激しい言い争いとなることを表したタイトルとなっています。
一方邦題は、「おとなのけんか」と、映画の内容をわかりやすく示すタイトルに。原題の言葉の重さと比較し、邦題は、本作のコメディ性を表していると言えるでしょう。
本作は、実力派俳優4人が繰り広げる会話劇コメディ。ノーカットで撮影された緊迫感のある俳優たちの演技にも注目し、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
- carnage:(名詞)大虐殺
"scene of carnage"【イディオム】→ 修羅場
作品を見る
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