原題 YOUTH
邦題『グランドフィナーレ』
解説
原題『YOUTH』とは、2015年に公開された、イタリア・フランス・イギリス・スイス合作のヒューマンドラマ映画『グランドフィナーレ』のこと。
本作は、第28回ヨーロッパ映画賞において、ヨーロッパ作品賞・監督賞・男優賞を受賞。第88回アカデミー賞では、歌曲賞にノミネートされました。主演を務めたのは、シリアスからコメディまで幅広い作品に出演し、高い演技力を誇るイギリスの名優、マイケル・ケイン。さらに、主人公の親友役を、『パルプ・フィクション』『スモーク』等に出演し、名脇役として名を馳せるハーヴェイ・カイテルが演じているほか、レイチェル・ワイズ、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダなど、名優と呼ばれるキャストたちが集結したことでも注目を集めました。また、本作は演技や演出に加え、繊細かつ美しい映像表現においても高い評価を獲得しています。
世界的な音楽家であるフレッド(マイケル・ケイン)は、音楽活動から引退し、親友の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)とともに、スイス・アルプスの高級ホテルで余生を過ごしていました。現役で映画監督を続け、意欲的に映画を制作するミックとは対照的に、フレッドは音楽家として復帰する意欲はなく、英国女王から自身の代表曲、「シンプルソング」を演奏してほしいと依頼を受けるものの、頑なに断り続けています。その理由は、亡き妻とのある秘密が関係していました・・・。
原題『YOUTH』は、「若さ、若者」という意味の単語。
本作では、フレッドやミックをはじめ、ハリウッドスターやトップアスリート、芸術家など、過去に栄光を極めた人々が描かれます。そこには、若き日につかんだ栄光とその重荷に苦しめられている人たちの姿が。本作は、自身の人生の終わりについて考えるフレッドの姿を通して、老いても輝き続けるための、「魂の若さ」を描いており、そこに原題『YOUTH』の意味が込められていると考えられます。
一方、邦題は「グランドフィナーレ」となっており、フレッドが迎える自分の音楽人生の幕引きを表すタイトルに。
本作は、名優たちの深みのある演技によって、「老い」について考えさせられる作品。原題と邦題の違いも注目しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
- youth:(名詞):若さ、若者
作品を見る
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