The movie is called...(その映画のタイトルは)

原題We Need to Talk About Kevin

邦題『少年は残酷な弓を射る』

解説

原題『We Need to Talk About Kevin』とは、2011年にイギリス・アメリカで公開された、サスペンス映画『少年は残酷な弓を射る』のこと
本作は、第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門において大絶賛されたほか、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされ、ロンドン映画祭では作品賞を受賞する等、高い評価を得ています。
原作は、英国女性作家文学賞の中でも最高峰の「オレンジ賞」を受賞した、ライオネル・シュライバーによるベストセラー小説です。衝撃的な内容かつ400ページを超える長編小説で、映像化は困難と言われてきましたが、リン・ラムジー監督による繊細な映像表現と、個性豊かなキャストによって実写映画化が実現。また、音楽をレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当したことでも話題を集めました。

本作の主演を務めたのは、「フィクサー」でアカデミー助演女優賞を受賞した実力派女優ティルダ・スウィントン。本作での演技はキャリア・ベストと言われるほど、高く評価されています。
エヴァの息子・ケヴィンを演じたのは、本作で新星として注目を浴びた個性派俳優のエズラ・ミラー。エヴァの夫・フランクリン役を「おとなのけんか」等に出演し、名バイプレイヤーとして知られるジョン・C・ライリーが務めています。

自由奔放に生き、トラベルライターとしてキャリアを築いていたエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、妊娠をきっかけに、戸惑いながらもキャリアを捨て、子育てに専念することに。それにも関わらず、ケヴィンと名づけられた息子は、赤ちゃんの時からエヴァに対してだけ懐かず、泣き続け、拒絶します。やがてケヴィンは、美しく賢い、完璧な息子へと成長しますが、エヴァへの反抗心は収まることがなく、不穏な言動を繰り返した果てに、恐ろしい事件を引き起こす…という物語。

原題『We Need to Talk About Kevin』の「need to」は、「~する必要がある、~しなければならない」という意味で、「to」の後ろに動詞を伴って使います。「talk about」は、「~について話す」という意味。合わせると、「私たちはケヴィンについて話し合わなければならない」と訳すことができます。
エヴァは、ケヴィンの異常さに危機感を募らせますが、楽観的な夫フランクリンとはケヴィンについて深く話し合うことができません。原題は、ケヴィンが恐ろしい事件を起こすまで、息子と向き合うことができなかったエヴァを表すタイトルだといえるでしょう。

一方、邦題は「少年は残酷な弓を射る」。作中で起きた事件を表すとともに、残酷な方法で母の心を射止めようとするケヴィンの姿が暗示されていると考えられます。

本作は、母親に異常なまでの悪意と執着心を抱く息子と、それに戸惑う母親を描いたサスペンス映画。母親・エヴァの視点から、自身の母性愛への疑問や、母親としての責任・罪悪感、後悔が描かれます。
原題と邦題の違いにも注目しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?

Study

  • need to +(動詞):~する必要がある、~しなければならない
  • talk about:~について話す、~を話題にする

作品を見る

少年は残酷な弓を射る・画像

▼DVDで楽しむ

『少年は残酷な弓を射る』(通常盤)

価格:3,662円(税込)/英語字幕対応:

▼ストリーミングで楽しむ

『少年は残酷な弓を射る』レンタル映画HD

価格:400円/英語字幕対応: