原題 The Secret Life of Walter Mitty
邦題『LIFE!/ライフ』
解説
原題『The Secret Life of Walter Mitty』とは、2013年にアメリカで公開された、アドベンチャー系ヒューマンドラマ映画『LIFE!/ライフ』のこと。
本作は、『ナイトミュージアム』シリーズで知られるベン・スティラーが監督・主演する作品として話題になりました。
この映画の魅力は、アイスランドやヒマラヤの美しい自然をダイナミックに捉えた迫力ある映像と、さらにそれを盛り上げるドラマチックな劇中歌。本作のために提供された『Step Out』という楽曲は、映画界だけでなく音楽界でもかなりの高評価を得ています。
本作は、ジェームズ・サーバー著の短編小説『ウォルター・ミティの秘密の生活』を原作とする、ダニー・ケイ主演映画『虹を掴む男』(1947年公開)の現代版リメイク。これらの全作品に共通している点は、主人公が都会に暮らす冴えない空想癖の激しい中年男性だということです。
本作『LIFE!/ライフ』の主人公は、伝統あるフォトグラフ雑誌『LIFE』編集部でネガフィルム管理者を勤める気弱な中年男性・ウォルター。密かに憧れている同僚のシェリルにまともに声すらかけられず、空想の中でだけ彼女のヒーローになるという日々をただ平凡に過ごしていました。しかし物語は、ライフ社の事業再編とそれに伴う『LIFE』誌の廃刊が発表されたところから急速に動き出します。アイスランドやヒマラヤの厳しくも美しい大自然の情景と、波乱に巻き込まれながらも少しづつ人生の本当の意味や価値に気付いていく主人公の姿に胸を打たれるアドベンチャー系ヒューマンドラマ映画です。
原題『The Secret Life of Walter Mitty』は「ウォルター・ミティの秘密の生活」という意味。
実は、「Walter Mitty」という名詞には、「自分を有能だと勘違いをしている人/自分の成功を夢想する人」という意味があります。名は体を表す、ということわざのように性格を表す名詞がそのまま主人公の名前に使われています。
一方、邦題はかなりシンプルで『LIFE!/ライフ』の一言のみ。ですが、「Life」という名詞には「生命、人間、人生、本物」など様々な意味があります。
邦題の「Life」に込められた意味は、劇中にも出てくる『LIFE』誌のスローガンにあるのではないでしょうか。
To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう そして感じよう
それが人生の目的だから
『LIFE!/ライフ』は、本物の冒険を通して、冴えない人生に新たな価値を見出していくアドベンチャー系ヒューマンドラマ映画。
原題と邦題の違いにも注目しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
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The Secret Life of Walter Mitty:ウォルター・ミティの秘密の生活
→Walter Mitty:自分を有能だと勘違いをしている人/自分の成功を夢想する人 - Walter Mitty dream:平凡な人が見る夢
- Walter Mitty fantasist:(実現性のないことを夢見る)夢想家
作品を見る
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