原題 Spider-Man: Into the Spider-Verse
邦題『スパイダーマン:スパイダーバース』
解説
原題『Spider-Man: Into the Spider-Verse』とは、2018年12月にアメリカで公開された映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のこと。(※日本では2019年3月に公開)
手書き風のCGアニメーションで制作された本作は、「革新的なアニメーション」として大きな話題を呼び、興行・批評ともに大きな成功を収めた作品です。
『スパイダーマン:スパイダーバース』は、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作。このほかにも第76回ゴールデングローブ賞、第24回放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、アニー賞等、さまざまなアニメ映画賞・ノミネートを獲得し、高く評価されています。ちなみに、アカデミー賞長編アニメ賞を「ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ」以外の配給映画が受賞したのは8年ぶり。また、観客からの評価も高く、「Rotten Tomatoes」のレビューでは、平均8.7点(10点満点)を記録。日本では、ぴあ映画初日満足度ランキングで1位を獲得しました。
本作は、「ピーター・パーカー」を主人公とするこれまでの実写作品とは異なり、オリジナル・キャラクター「マイルス・モラレス」を主人公として、複数のスパイダーマンが登場する世界を舞台に描く作品。 ブルックリンに住む普通の高校生だったマイルスは、ある日突然変異のクモに噛まれ、特殊能力を得て「スパイダーマン」として覚醒します。次元を超えてやってきた5人のスパイダーマンたちに支えられながら、さまざまな試練やトラブル、戦いを乗り越えて一人前のスパイダーマンとなっていくマイルスの成長を描いた物語です。
原題『Spider-Man: Into the Spider-Verse』は、直訳すると「スパイダーマン:スパイダーバースの中へ」。
「verse」という名詞自体には、「韻文、詩」という意味がありますが、本作のタイトルではその意味では使われていません。「-verse」は特定のコミックキャラクターやテレビシリーズ等の架空の世界を表す接尾語として、英語圏で使われている言葉。つまり「Spider-Verse」は「スパイダーマンがいる世界」という意味の造語となります。マーベルコミックの世界観「マルチバース(multiverse/多元宇宙)」をなぞらえており、さまざまな次元のスパイダーマンたちが集結して戦う、本作の内容を表したタイトルです。
邦題は、前置詞「into」を省略した「スパイダーマン:スパイダーバース」。「スパイダーバース」とは何か?と疑問を持たせ、興味を引くようなタイトルとなっています。
本作は、マーベル・コミックの漫画を原作とする『スパイダーマン』では初となるアニメ作品。複数のスパイダーマンたちが登場する「Spider-Verse」の世界観に注目しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?
Study
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-verse:特定のコミックキャラクターやテレビシリーズ等の架空の世界を表す接尾語
…universe(訳:宇宙)やmultiverse(訳:多元宇宙)が語源と考えられ、「世界線」「宇宙」といった意味がある。英語圏のFanFiction(二次創作)界隈でよく使用されている言葉。 - verse(名詞):韻文、詩、〔聖書の〕節
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