「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を英語にすると?原題と邦題でタイトルが異なる映画をチェック!

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原題 The Post

邦題『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

解説

原題『The Post』とは、2017年にアメリカで公開された映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のこと

本作は、ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防省の最高機密文書(通称「ペンタゴン・ペーパー」)の内容を暴露した、ワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話をもとに製作されました。スティーブン・スピルバーグ監督の本作は、現代アメリカを象徴するテーマを鋭く描いたとして高く評価され、2017年AFI賞のムービー・オブ・ザ・イヤー、タイムのトップ10フィルム・オブ・ザ・イヤーに選出されました。また、第90回アカデミー賞の作品賞・主演女優賞、第75回ゴールデングローブ賞の作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、脚本賞等にもノミネートされています。

本作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は、ワシントン・ポストの女性社主で新聞発行人のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と、ワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)の2人が主人公。
国家の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパー」を新聞紙上で公表するか否かを巡って、アメリカの安全保障が危険にさらされるとして国家機密を守ろうとする大統領政府と、報道の自由・国民の知る権利を掲げるジャーナリストたちの闘いを描く迫真の社会派ドラマとなっています。

原題『The Post』は、「新聞(社)」と訳すことができます。これは、ワシントン・ポスト社のストーリーである本作を端的に表しているタイトルだと言えるでしょう。
また、「post(名詞)」には「地位、役職」という意味も。主人公キャサリンは報道の意義を問われる局面で、一人のジャーナリストとしての信念と、多くの社員の生活を預かるワシントン・ポストの「社主」としての責任の間で葛藤します。キャサリンの社主としての「地位・役職」と「新聞社」、両方の意味を含んだタイトルとも言えるのではないでしょうか?
ちなみに、今回は「The」を伴って名詞として使われていますが、「post」は動詞でもあります。動詞「post」は「掲示する、公表する、発表する」といった意味。本作のタイトルは、これらのニュアンスも含んでいると考えることができます。

邦題は、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」というタイトルに。「post(ポスト)」という言葉が「郵便ポスト」として広く浸透している日本では、作品の意図が伝わりづらいことから、実在した機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の名前を用いて興味を引くタイトルとしたのでしょう。

本作は、報道の存在意義を問いながら、信念を貫くジャーナリストたちの闘いを描く迫真の社会派ドラマ。原題と邦題の違いにも注目しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?

Study

  • post:
    (名詞)郵便、[新聞名に用いて] 新聞、柱、地位、役職
    (動詞)掲示する、公表する、発表する

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