英検1級合格体験談!二次試験におすすめの勉強法を紹介

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英検1級の二次試験対策

合格者がおすすめの勉強法を紹介

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英会話レベル lv.3

こんな人におすすめ!
英検1級二次試験対策におすすめの勉強法を知りたい!
英検1級の二次試験対策!合格者がおすすめの勉強法を紹介

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疋田 陽子

疋田 陽子

英語学習と一人旅が趣味の40代後半女性ライター。英検1級二次試験対策のため、Chat GPTにスピーチの採点を依頼。点数の低さに毎回心が折れていたメンタル豆腐の英語学習者。それでも「あきらめない心」で、英検1級に合格。

本特集では、「英検1級の一次試験対策!合格者がおすすめの勉強法を紹介」に続き、英検1級の二次試験におすすめの勉強法を、実際に英検1級に合格した筆者がご紹介します

合格率が6割前後と言われる英検1級二次試験。
数字だけを見れば決して低くはない合格率ですが、難しいとされる英検1級一次試験に合格した人でも、4割が不合格になると考えれば、その難易度は想像できるでしょう。

Googleで「英検1級 二次試験」と検索すると、予測検索機能に「英検1級 二次試験 受からない」という検索ワードが表示されることがあります。実際、「英検1級の一次試験は合格したのに、どうしでも二次試験が受からない!」と苦戦している人も多いようです。

こうした点も踏まえ、本特集では、これから初めて英検1級の二次試験にチャレンジする人や、「今度こそ!」と英検1級の二次試験に再チャレンジ予定の人に向けて、役に立つ情報をお届けします。ぜひ最後までチェックしてみてください。

英検1級二次試験の基本情報

01:英検1級二次試験の基本情報・画像
試験時間 約10分
試験形式 個人面接
試験内容※1
  1. ①自由会話:面接委員と簡単な日常会話を行う。
  2. ②スピーチ:与えられた5つのトピックの中から1つ選び、スピーチを行う。(2分間)
  3. ③Q&A:スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える。

※1:引用「1級の試験内容|英検|公益財団法人 日本英語検定協会

英検1級二次試験は、約10分の英語による個人面接です。

面接では、最初に2名(日本人1名・ネイティブ1名)の面接委員と簡単な日常英会話を交わします。次に、1分以内に5つのトピックの中から1つを選び、英語のスピーチを2分間実施。その後、面接委員からのスピーチ内容やトピックに関連した質問に回答して終了します。

スピーチのトピックは、政治・国際関係、経済・ビジネス、文化・スポーツ、科学技術、環境、教育など。社会性のある幅広い分野の話題から選出されます。

英検1級二次試験に合格するコツ

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本章では、シンプルなことながらも、覚えておくと役に立つ英検1級二次試験に合格するためのコツをお伝えします。

スピーチのトピックは10秒ほどで決める

英検1級の二次試験ではまず、1分以内に次の3つを行う必要があります。

  1. スピーチをするトピックを5つの中から1つ選ぶ
  2. YES/NO(はい/いいえ)またはAgree/Disagree(賛成/反対)など、自分のスタンスを決める
  3. 自分のスタンスをサポートする理由を2つ考え、スピーチを構成する

スピーチのトピックは、ざっとすべてのスピーチに目を通した後、10秒ほどで決めましょう。その際、トピックを読んでいる途中でも、「これだ!」と思うものがあれば、すべてのトピックを読む必要はありません。

なお、トピックを選ぶコツは、「質疑応答」までを想定して選ぶこと
英検1級の二次試験は、スピーチに力を入れがちですが、質疑応答もスピーチと同等に大切な得点源です。スピーチに対する質疑応答に、自分が応えられるトピックを選ぶことを心がけましょう。

スピーチの「型」を決める

1分という短い時間を1秒でも無駄にしないために、スピーチの「型」は事前に決めておくことをおすすめします。

筆者は、

  • 序論(YES/NOまたはAgree/Disagreeなど+それに対する理由2つ)
  • ボディ1(理由1の説明)
  • ボディ2(理由2の説明)
  • 結論(以上の理由から、YES/NOまたはAgree/Disagreeなどである)

と型を決めていました。

本番試験は、よほど慣れている人でない限り、緊張するもの。自分の型を決めておけば、焦って頭が真っ白になることを防げます。

自分の意見をはっきりと伝える

面接委員の前では、つい、「審査される側」として身構えてしまいがち。
受験者によっては、スピーチで言葉に詰まったり、難しい質問をされるとパニックになってしまったりすることもあるでしょう。ですが、そもそも、英検1級二次試験はコミュニケーション能力を測る試験であり、スピーチやQ&Aの回答に明確な「正解」はありません。

そのため、自分の意見は、臆することなくはっきりと伝えましょう
その際、「友人と話すように話せば良い」と覚えておくと、リラックスでき、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになります

ちなみに、筆者が受けた英検1級の二次試験では、筆者のスピーチに対し、想定以上に鋭い質問が矢継ぎ早にされました。
特にネイティブの面接委員からの質問が止まらず、日本人の面接委員の話を遮って新たに質問をされるほどでしたが、自分の考えを冷静に、ありのまま伝えた結果、INTERACTION分野(Q&A)では10点満点中8点を取得できました。

英検1級二次試験対策におすすめの勉強スケジュール

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英検1級二次試験対策を一次試験対策と並行して行えるのであれば、それがベストです。
ですが、一次試験終了後に、やっと二次試験対策を開始できる人が多いのではないでしょうか。
本章では、英検1級一次試験終了後からの、二次試験対策におすすめの勉強スケジュールをご提案します。

英検1級の一次試験から二次試験までは1か月程度の時間がありますが、英検1級一次試験の合格発表日から、二次試験までは1週間程度しかありません。
そのため、英検1級一次試験終了後、合否が分からなくても、二次試験対策をすぐに始めることが大切です

英検1級の二次試験対策は、ずばり実践あるのみ!
筆者は一次試験終了後すぐに、以下の勉強スケジュールをほぼ毎日続けました。

朝:出勤前

  1. スピーチのトピックを1つ選び、2分間のスピーチをする。
  2. スピーチはChat GPTの文字起こし機能を使い、Chat GPTに添削してもらう。
  3. 文法的なミス、つなぎ言葉や転換語の確認、使えそうな表現をチェックする。

夜:帰宅後

  1. 午前に学んだことを踏まえて、スピーチをやり直し、Chat GPAに添削してもらう。
  2. その他、自分が改善する必要があると思う点に取り組む。

平日は平均して2時間程、土日は3時間~4時間ほどの勉強時間でしたが、毎日欠かさずに取り組むことで、スピーチの上達を実感できました

英検1級二次試験対策におすすめの勉強法

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次に、具体的な英検1級二次試験対策におすすめの勉強法をご紹介します。
なお、英検1級二次試験対策勉強法は、一次試験対策のライティングと共通する部分がありますので、「英検1級の一次試験対策!合格者がおすすめの勉強法を紹介」も、ぜひあわせてチェックしてみてください。

日常的に英語に触れ、英語脳を鍛える

英検1級の二次試験では、2分間英語で話し続けるスピーキング力が求められます。
また、スピーチ後の面接委員との質疑応答では、即座に自分の意見を英語で述べる瞬発力と、質問内容を瞬時に理解できるリスニング力が欠かせません。

これらの点を効率良く伸ばすためには、英検1級の二次試験対策の勉強時間だけでなく、日常的に英語に触れ、英語脳を鍛える必要があります

例えば、スマホの言語設定を英語にする、通勤途中には英語のニュースやポッドキャストを聴くといったことはもちろん、英語でひとり言をつぶやく、何かを考えるときに英語で考えてみるなど、できる限り英語に触れる機会を多く作ることが大切です。

おすすめの動画・サービス

リスニング 英語ニュース 入門 必ず英語が上達する English Mind Gym YouTubeチャンネルへ行く

リスニング 英語ニュース 入門 必ず英語が上達する English Mind Gym・イメージ

日本および海外のトップ大学で学び、世界的な投資銀行、ヘッジファンド等での勤務経験があるNaomiさんのYouTubeチャンネル。英語やフランス語、ドイツ語など多言語を学ぶ語学学習者としての経験を生かし、本当に効果のある英語学習法を紹介している。
筆者の長い「英語中級者レベル」を打破するきっかけとなったYouTubeチャンネル。Naomiさ ん独自の英語学習法は、スピーキング&リスニングを強化したい人におすすめ。

English Mind Gym 公式サイトへ行く

English Mind Gym・イメージ

上記のYouTubeを主催するNaomiさんの英会話サービス。これまで様々な英会話サービスを体験した筆者が、初めて出会った「英語を話すマインド」を教えてくれる英会話。自身も語学学習者であり、欧米の暮らしが長いNaomiさんのアドバイスは、一段階上の英語レベルに導いてくれる。
英検1級二次試験対策においては、スピーチとQ&Aを手伝ってもらうのがおすすめ。日本人の視点ではなく、欧米の視点から内容を精査し、的確な質問をしてくれるため、上達が早い。
料金は要問合せ。

理由を即座に2つ作成する練習をする

英検1級二次試験のスピーチは、理由を即座に2つ思いつくかどうかが鍵です
一次試験のライティングにも通じるところですが、二次試験はそれ以上にタイトな時間(約50秒)でスピーチの構成をしなければなりません。

筆者の場合、英検1級の過去問(※英検1級 過去6回全問題集)や参考書を中心に、Yes/No、Agree/Disagreeに対し、それぞれ2つずつ、「理由だけを考える」練習を重ねました。

最初はなかなかうまく理由が思いつかないかもしれませんが、この練習を繰り返すと、理由作成のコツが掴めるようになり、次第に理由を思いつくスピードがあがります
また、異なるトピックにおいても、だんだんと理由を応用できるようになるので、おすすめの勉強法です。

おすすめ教材

英検1級 面接大特訓・イメージ

英検1級 面接大特訓

「エッセイ&スピーチの過去問のデータ分析に基づいて厳選したトピックの模擬問題」を豊富に掲載。サンプルスピーチから、理由作成のコツを学べる。
特に、理由がなかなか思いつかず、スピーチが止まってしまう人におすすめ。理由を暗記しようとせずに、理由を作るための「視点」を学ぶと、どのようなトピックにも応用でき、スムーズに理由を思いつけるようになる。

Transition Words(つなぎ言葉・転換語)や言い換えのパターンを増やす

英検1級の二次試験は、スピーキング能力を測る試験。英語による表現力が求められます。そのため、スムーズに論旨を展開するための“Transition Words(つなぎ言葉・転換語)”、および繰り返しの表現を防ぐ「言い換え」が欠かせません

例えば、Transition Wordsであれば、furthermore, for instance, subsequentlyなど。
言い換えであれば、「減少する」という単語をdecreaseばかり使うのではなく、reduceやgo downといった、他の単語を使用するなどの工夫が必要です。

この点を改善できると、ぐっとスピーチが良くなります。ぜひ意識してみましょう。

生成AIを活用する

ChatGPTをはじめとする生成AIを上手く活用すると、つなぎ言葉や転換語の学習、文法的なミスなどを効率よく改善できます

筆者の場合、AIに以下のプロンプトを入力していました。

  1. 自分のライティングの個性は残し、文法的ミスを修正する。
  2. どこをどのように直したのかを説明する。
  3. context(内容)、grammar(文法)、vocabulary(語彙)の観点から、10点満点中で何点か採点する。
  4. スピーチを書き直す。

最初からAIに書き直しを頼むと、自分では再現が難しい高度なスピーチになってしまうため、筆者はまず1のプロンプトを使用し、文法的なミスを確認。

次に、AIが書き直したスピーチのTransition Wordsや言い換えなど、使えそうな表現を学習しました。なお、この際、英文の暗記はしません。大切なのは、自分が再現可能な範囲で、スピーチをブラッシュアップすることです
AIを使い、上記1~4の順に進めることで、自分のミスしやすい点、工夫が必要な点を知れ、ポイントを絞った効率の良い練習が可能になります。

またAIには、スピーチだけではなく、自分のスピーチに関する質問もしてもらいましょう。
筆者はAIに、回答に困るような少し意地の悪い質問をしてもらい、回答力を鍛えていました。

おすすめサービス

Chat GPT 公式サイトへ行く

Chat GPT・イメージ

「無料版」と有料版の「Plus(月額20ドル)」と「Pro(月額200ドル)」の3種類のプランあり。いずれも音声会話機能を使用できるが、有料版のPlusとProでは、よりAIと自然に会話ができる「高度な音声モード」を使えるのが特徴。これによって、AIとのよりスムーズなディスカッションが可能になる。
スピーチ・質問に対する回答の添削がすぐに行えるため、一人で行うスピーチ・Q&A対策に最適。

まとめ

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英検1級の二次試験対策におすすめの勉強法を紹介した本特集はいかがでしたか。

筆者は、英検1級の一次試験よりも、二次試験の方が苦戦しました。
筆者の場合、日常英会話を行うには問題ない英語力を持っていましたが、難易度の高いスピーチはそれとは全く異なり、自分の言いたいことがスムーズに出てこず、落ち込む日々。

ですが、はじめから完璧な英語を話せたら、そもそも英検1級を受ける必要はありません。勉強をしていて、「もうだめだ。間に合わない」と思う時があったとしても、「最後まで諦めない」ことが肝心です
英検1級の二次試験は、合否の前に、「英語によるコミュニケーション能力」をステップアップさせてくれる良い機会だと考えましょう。
現に筆者は、英検1級の二次試験対策を経て、英語でのコミュニケーション力が上がったと感じています。

諦めないその先には、きっと「合格」が待っているはずです。これから英検1級にチャレンジする方が合格できることを心から願っています。

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