TOEFL iBTの対策と勉強法

TOEFLを受験するメリット、TOEICとの違いは?

TOEFL iBTの対策と勉強法

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TOEFL(トーフル:Test of English as a Foreign Language)とは、英語を母語としない人々を対象に世界中で行われている、国際基準の英語能力測定試験のこと。1964年に初めて試験が実施されてから50年以上の歴史を持ち、これまでに延べ3,500万人以上が受験しています。
TOEFLは、数ある英語資格の中でもトップクラスの知名度を誇り、試験を通じて、英語のコミュニケーション能力を総合的に判定できることから、海外の学校等に留学する際、TOEFLの一定スコアが必須となっているケースは少なくありません。

その一方で、日本では英語資格というと、「英検」や「TOEIC」といった資格の方がTOEFLと比較して知名度が高く、「TOEFL」という資格名は聞いたことがあるけれど、具体的にどのような試験で、何を勉強すればよいのかわからない方も多いはずです。

そこで今回は、TOEFLに注目。試験内容や対策を、わかりやすくご紹介します。TOEFLをこれから受験しようと思っている方や、大学受験、就活にTOEFLのスコアを利用したいと考えている方は、本特集を参考に、TOEFLの試験内容や対策、勉強法をチェックしましょう!

01TOEFL iBTとは?

TOEFLとは、アメリカのNPO団体である「ETS」が運営する、国際基準の英語能力測定試験のこと。
「①TOEFL iBTテスト」、「②改訂版TOEFLペーパー版テスト(TOEFL PBT test)」の2種類の試験があり、日本では「①TOEFL iBTテスト」のみを実施しています。
つまり、日本で一般的に「TOEFL」と呼ばれるものは、全てTOEFL iBTテストのこと。
またTOEFLには、「TOEFL ITPテスト」と呼ばれるものもありますが、ITPテストは団体受験を示し、個人でTOEFLを受験する場合、全員iBTテストの受験になります。

はじめに、TOEFL iBTの基本情報をご紹介します。

TOEFL iBTの基本情報

運営元 ETS(Educational Testing Service)
受験対象者 英語を母語としない方(※15歳以下の場合、18歳以上の保護者または大人の同伴が必須)
受験料 $235
※テスト実施日から1週間以内の申し込みの場合、$275
試験時間 4時間~4時間半(※受験者によって異なる)
試験内容 リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング
申し込み方法
  1. 公式HPにアップロードされているBulletin(受験要綱)を確認
  2. 身分証明書の準備・確認…パスポートまたは学生証+運転免許証/個人番号カード/住民基本台帳カード
  3. TOEFLの公式HPから無料会員登録し、個人のアカウントページを作成
  4. 申し込み
    …オンラインの場合:自身のアカウントページから申し込み
    …郵送の場合:Registration Formを記入し、郵送
    …電話の場合:必要な情報を全て用意した状態で、電話
支払い方法
  • クレジットカード
  • PayPal(オンラインで申し込んだ場合のみ)
スコアの有効期間 2年間

TOEFL iBTは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの英語4技能が問われる試験となっており、英語圏の大学等では、入学希望者の英語力を判断するために利用されています。そのため、TOEFLの出題内容は、文系・理系両方を含めたアカデミックな内容がほとんど。一般的な英語の資格試験と比較し、内容が難しくなっている点には注意が必要です。ちなみに試験結果は、合格・不合格ではなく、0~120点のスコアで表示されます。
申し込みは、インターネットの他に郵送、電話から可能。ただし、TOEFL iBTの受験者は全員、TOEFL公式HPから無料会員登録を行う必要があるため、会員登録後、そのままネットから申し込みをするのがおすすめです。

Column
TOEIC L&RとTOEFL、IELTSの違いは?

TOEIC L&RとTOEFL、IELTSは全て英語力を測るためのテスト(英語資格)ですが、それぞれどのような試験を受け、どのような英語力が測れるのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、簡単に、TOEIC L&RとTOEFL、IELTSの違いについて見ていきましょう。

TOEIC L&Rは、ビジネスに特化したリスニング、リーディング能力を測る試験。スピーキング、ライティングは試験内容に含まれていないため、他の英語資格と比較すると、対策が行いやすくなっています。(※TOEICには、「TOEIC S&W」もあり、こちらの試験では、スピーキング、ライティングの力を測ることが可能。)また、受験料は約6,000円と、TOEFLの半分以下。

TOEFLの場合は、英語4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)全てが試験内容に組み込まれており、TOEICよりも難易度は高め。また、試験時間は、4時間~4時間半と、TOEIC、IELTSと比較して長めに設定されているため、長時間に渡り、英語の問題を解き続けなければいけません。英語力に加え、集中力も試される、本気度の高い資格試験と言えるでしょう。

IELTS(アイエルツ)は、TOEFLと同様、英語4技能をバランス良くチェックできる試験で、難易度は、TOEIC L&RとTOEFLの中間程度と言われています。また、リスニングには、イギリス英語を多く採用。さらに、イギリスやオーストラリアなどでは、TOEIC、TOEFLよりもIELTSのスコアを重視する傾向があります。イギリスやオーストラリア等への留学を検討している方は、IELTSの取得がおすすめ。

IELTSについては、こちらもチェック! IELTS対策&勉強法

▼ TOEIC L&RとTOEFL iBT、IELTSの比較表
TOEIC L&R TOEFL iBT IELTS
受験料 5,830円(税込) US$235 25,380円(税込)
テスト内容
  • リスニング
  • リーディング
  • リスニング
  • リーディング
  • スピーキング
  • ライティング
  • リスニング
  • リーディング
  • スピーキング
  • ライティング
こんな人におすすめ
  • ビジネスに英語を活かしたい人
  • ビジネス英語のスキルを測りたい人
  • 就職や転職に役立つ英語資格を取得したい人
  • 海外留学を考えている人
  • 難易度の高い英語資格に挑戦したい人
  • 海外へ移住する予定がある人
  • イギリスやオーストラリアへの留学を考えている人

02TOEFL iBTの試験内容

次に、TOEFL iBTの試験内容について、詳しくチェックしましょう。TOEFL iTBの試験内容は以下の通りです。

TOEFL iBTの試験内容

試験時間 4時間~4時間半 ※受験者によって異なる
点数 120点満点
リーディング
長文読解(36~56問 30点満点)
回答形式:四択問題が中心
回答時間:60~80分
リスニング
リスニング(34~51問 30点満点)
回答形式:四択問題が中心
回答時間:60~90分
休憩 10分
スピーキング
質疑応答+要約/意見の主張(6問 30点満点)
回答形式:質問に沿ったフリートーク
回答時間:20分
ライティング
エッセイ(2問 30点満点)
回答形式:質問に沿ったフリーライティング
回答時間:50分

TOEFL iBTのテストは、前半にリーディングとリスニングの試験を行い、10分間の休憩を挟んだ後、スピーキングとライティングの試験が実施されます
試験時間は4時間以上と、長時間にわたるため、後半になると集中力が続かない、眠くなってしまう…という可能性も。
TOEFLの試験対策をする際は、リーディングからライティングまで、本番と同様の時間(スケジュール)で模試などに取り組み、事前に試験の感覚に慣れておくと安心です。

またTOEFL iBTは、紙とペンで解答するのではなく、全てオンラインで解答するのが、大きな特徴。受験者が試験会場に揃った状態で一斉に始めるのではなく、受付の先着順に試験を開始します。
そのため、万一、受付を行うのが遅くなった場合や、最初のリーディングパートの試験に時間がかかってしまった場合、他の受験者がスピーキングの試験をを受けている中で、リスニングの試験を受ける可能性も。静かな環境でリスニングの試験に集中して取り組めるようにするためにも、受付は早めに済ませておくのがおすすめです。

ちなみに、TOEFLでは、試験結果に納得がいかなかった場合、スピーキングとライティングに関しては、スコアの再度見直しを申請することができます。スピーキングとライティングのどちらか一方のみの見直しを希望する場合は$80、両方の見直しを希望する場合は$160が必要となりますが、目標スコアに届かなかった際は、見直しを申請するのも一つの方法です。

03TOEFL iBTを受験するメリット

本チャプターでは、TOEFL iBTを受験するメリットを、TOEICや英検を受験する場合と比較しています。以下を参考に、TOEFL iBTのメリットについて、しっかりチェックしましょう。

TOEFL iBTを受験するメリット その1
英語4技能の実力を総合的に測ることができる

TOEIC L&Rの場合、リスニング力とリーディング力のみ(※TOEIC S&Wの場合、スピーキングとライティング)を測る試験が実施され、1回の試験で英語4技能全ての実力を測ることができません。TOEICを受験して、英語4技能の実力を測りたい場合、TOEIC L&Rに加え、TOEIC S&Wのテストを受験する必要があり、時間や手間がかかります。

一方、TOEFL iBTの場合、1回の受験で英語4技能の全て測ることが可能。さらに、TOEFL iBTは海外の学校へ留学する際、入学試験のような役割も果たしており、留学時、実生活で必要とされる英語力をより本格的に測ることができます。
ただし、TOEFL iBTは、英語4技能全てのスキルが問われるため、一夜漬けはもちろん、直前の対策だけでは、ハイスコアを狙うことはできません。計画的かつ継続して試験勉強を行い、着実に英語力を身につけることが大切です。

TOEFL iBTを受験するメリット その2
スコアの汎用性が高い

TOEFL iBTのスコアを持っていると、TOEICや英検と同様に、大学受験や就活を有利に進めることができます。特に、英語圏ではTOEICよりも、TOEFLやIELTSの方がメジャーです。将来、アメリカやイギリス、カナダなどにある海外の大学への留学を考えている方の場合はTOEFL iBTを受験しておくのがおすすめ。

また、海外留学に必要とされるTOEFL IBTのスコアは、大学によって異なりますが、アメリカの州立大学では60~80点、国立大学では80~100点程度が求められます。より多くの大学を選択肢に入れたい場合、80点以上を目指しましょう。
加えて、試験結果が「合格・不合格」ではなく、0~120点の点数で表示されるのもチェックしておきたいポイントです。

TOEFL iBTを受験するメリット その3
高難易度の問題も出題されるため、英語上級者も取り組む価値がある

TOEICや英検、TOEFLでは、出題される問題の傾向が異なり、この3つ資格を比較すると、TOEFLが最も難易度が高いと言われています。そのため、TOEICで満点に近いハイスコアを持っている方や、英検1級を取得した方でも、TOEFLでは苦戦する可能性も。英語上級者の場合、英語力のさらなるスキルアップを目指し、TOEFL iBTを受験するのも一つの方法です。

04TOEFL iBTの対策におすすめの勉強法

それでは、TOEFL iBTを受験する際、試験対策として、どのような勉強をするのが良いのでしょうか?本チャプターでは、TOEFL iBTのおすすめの勉強法をご紹介します。

全体の流れを掴む&語彙力アップで基礎を身に付けよう

まずは模擬試験を利用して、TOEFL iBTではどのような問題が出題されるのかを確認し、試験の全体像をつかみましょう。最初に模擬試験を受けることで、自分の得意・苦手な分野や、現在の実力等が把握でき、効率的に試験対策を進めることが可能です。
さらに、TOEFL iBTは、試験時間が長いため、模擬試験を利用して時間を計り、ペース配分を考えるのもおすすめ。

また、TOEFL iBTでハイスコアを目指すためには、語彙力アップが必須。模擬試験と併せて、英単語集も活用しましょう。

TOEFL iBTの勉強におすすめの教材

はじめてのTOEFLテスト完全対策 改訂版

はじめてのTOEFLテスト完全対策・画像

価格 2,420円(税込)

TOEFL iBTの模擬試験が1回分収録された一冊。スピーキングとライティングは、模範解答と点が取りにくい解答例の2種類を用意しており、自身の解答と見比べることができる。また、模擬試験だけではなく、問題の傾向や対策方法についても記載。さらに、巻末には、TOEFL iBTを受験する際に押さえておきたい600語が収録されている。

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800・画像

価格 2,530円(税込)

TOEFL iBTに必須の、英単語3,800ワードが1つにまとまった単語集。目標点数別に単語が掲載され、自身のレベルに合わせて勉強することができる。また、付属CDを利用して発音の確認もできるため、リスニングやスピーキングにも活かせるのが嬉しい。専門用語や基本的な知識を紹介した別冊の「分野別英単語」が付属する点も魅力。

スピーキング・リスニングは実践あるのみ

また、TOEFL iBTのスピーキングおよびリスニング対策には、実際に英語で会話を練習し、スキルアップするのがおすすめ。数ある英会話教室やオンライン英会話の中には、TOEFL iBTに特化したコースを用意しているところがあり、効率よくスピーキング力、リスニング力を鍛えることが可能です。自分に合った英会話教室・オンライン英会話を活用し、スコアアップを目指しましょう!

TOEFL iBTに特化したコースがある、おすすめの英会話教室・オンライン英会話

ECC外語学院

クラス 45/60/80 ※目標スコア別
レッスン時間 週1回160分/全20回
レッスン料金(税込)
ECC外語学院「TOEFL Test対策コース」
1ターム:13万400円
2ターム:25万2,960円
※別途、入会金22,000円
無料体験 実際のレッスン1回分

50年以上の歴史を持つ、老舗の英会話教室。
ECC外語学院では、TOEFL iBTに特化したコース「TOEFL Test対策コース」を用意しており、バイリンガル講師によるレッスンを受けることができる
「TOEFL Test対策コース」は、マンツーマンレッスンが無く、グループでの受講になるが、目標点数別にクラスが分かれているため、自分に合ったレベルで勉強を進めることが可能。
また、ECCでは、担任制を導入しており、最初から最後まで、1人の講師がレッスンを担当。定期的にレッスンを受講することで、弱点や傾向がわかるため、受講生1人1人に合ったサポートを行うことができる。
ただし、「TOEFL Test対策コース」が一部のスクールでのみ実施している点には注意が必要。通学するスクールが決まっている場合は、事前に確認しておくのがおすすめ。
TOEFL iBTに向けて、効率良く勉強したい方や、1人の講師から継続してレッスンを受けたい方におすすめの英会話教室だろう。

ECC外語学院 公式サイトへ

DMM英会話

対象レベル 初級~上級
レッスン時間 1日1レッスン(25分)~3レッスン(75分)
レッスン料金(税込)
スタンダードプラン
毎日1レッスン(1日25分):月額6,480円
毎日2レッスン(1日50分):月額10,780円
毎日3レッスン(1日75分):月額15,180円
プラスネイティブプラン
毎日1レッスン(1日25分):月額15,800円
毎日2レッスン(1日50分):月額31,200円
毎日3レッスン(1日75分):月額45,100円
無料体験 25分のレッスンを2回分

オンライン英会話の最大手。レッスン料金の安さや講師の質に定評があり、利用者からの満足度も高い。
DMM英会話では、レッスンで利用可能な、TOEFL iBTに特化した教材を用意。「TOEFL iBTスピーキング基本編」「TOEFL iBTスピーキング上級編」の2つから、自身のレベルに合ったものを選択することができる。ちなみに、基本編には、レッスン86回分のテキストが収録されており、スピーキングが苦手な方でも、しっかりとレベルアップすることが可能。
また、DMM英会話は、「スタンダードプラン」と「プラスネイティブプラン」の2つのコースを用意。アメリカ英語やイギリス英語に慣れたい場合は、「プラスネイティブプラン」を選ぶことで、優先的にネイティブ講師によるレッスンを受けることができる。
リーズナブルな料金で質の高いレッスンを提供しているDMM英会話は、TOEFL iBTのスピーキング・リスニング対策にオンライン英会話を利用する場合、ぜひチェックしておきたい。

DMM英会話 公式サイトへ

05TOEFL iBTの対策と勉強法~まとめ~

TOEFL iBTの対策と勉強法についてまとめた、今回の特集はいかがでしたか?

TOEFL iBTは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの英語4技能の力をしっかり測れることに加え、留学や大学受験などの際にも、自身の英語力を示す指標として利用でき、数ある英語資格の中でも、利便性の高い資格の一つです。
また、他の英語資格と比較して、難易度がやや高いため、英語上級者が、さらなるレベルアップを目指して受験するのにもおすすめといえるでしょう。

TOEFL iBTの受験を検討している方はもちろん、これからTOEFL iBTの勉強をしようと始めようと考えている方は、本特集を参考に、TOEFL iBT試験内容や対策、勉強法をチェックし、ハイスコアを目指しましょう!

Photo at the top by ijeab / Freepik